「て・こあ」でのある一日 八拾弐 トンボ
防虫剤はその一週間は蚊もカメムシもいなくなりますが、蚊は直ぐに復活・・・しかし天敵トンボは復活するのに一ヶ月かかります。それをどのように考えるか・・・。自然との闘いは様々な思惑と希望と思いが交錯します。
「て・こあ」の2階唯一の未改修部分。戦時中疎開者がここで煮炊き、暮らしたので煤がびっしり。
そんな「て・こあ」では何時のように月曜日に集う3グループさんの一組さんが黒の部屋に麦を干されておりました。
麦は6月頃収穫されるので米とは刈り入れが違い今が干すシーズンなのですね。黄金色の麦穂はあの名作の青い服の少女を思いおこします。
さて私のここでの仕事は・・・
電気配線とこの黒の間に設置する机の作成です。
コルクなので強く押すと凹むが、この粒が散らばったような木の繊維が他の物に代えがたい土壁と同調する味を出す。
机の甲板は・・・
今までぜったい選ばない、そしてこれからの提案は仏は行わない・・・コルク製。
これは「て・こあ」の管理人の強い希望で、この黒く燻された土壁に負けないインパクトがある素材を吟味し選ばれました。
足は杉製で、40×36を4本卍型に束ねて一本にしており、結構手間がかかっております。この足を黒くするかは管理人が思案中・・・。
3台並べると・・・ようやく26帖ほどの黒の間の広さに追いつくような・・・
まだまだ埃だらけで手直しが必要な黒の間ですが、ここの雰囲気が好きという管理人さんは、下の工房でお買い上げ頂いたスイーツを食す場所として提供したいとの事です。実現するにはもう少し時間がかかりそうです。
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