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2016年6月24日 (金)

夏至に暖房運転する床下エアコン??その2

夏至に暖房運転する床下エアコン??の記事に対してコメントが多いので急遽「その2」を作りました。

まず勘違いされないで下さい。現在測定している「緑の家」のオーナーさんは、大切なピアノのために、家中の相対湿度を一年中50%以下にしたいとのご希望があります。

このためには通常「デシカ」を導入しないと難しいのですが、それをデシカ無しでどのくらいまで維持出来るかが現在の空調の制御の理由です。ピアノがなければ、カビ生育域の湿度65%を超えなければよいと思いますので、普通の方には必要無い情報かもしれません。

昨日の状態を図で示すと

Cci20160624_2 冬より快適性が低くなる。夏でも熱は家内から外へ流れる。外より絶対湿度の低さがポイントになる。

このようになります(開口部を無視した時)。

昨日の外気温は夏至にも拘わらず家の中から外へ熱は逃げている状況です。特に大きい逃げがある部位が「床下スラブ」※で、壁の0.3w/m2に比べ10倍の大きさである4w/m2を熱流計で記録しました。外壁面積はスラブ面積の4倍以上あり、天井は同面積で2つを合わせてもスラブから逃げる熱の1/2にしかなりません(開口部は無視)。外気と室内の温度差が僅かなら、スラブから逃げる熱が一番大きくなる・・・これがポイントで、だから床下内が勝手に温度下がり相対湿度が上がるのです。やはり夏季は床下内を冷房するのはNGか難しいということがわかります

また冬期は床下暖房で床下内は27度以上、1F床表面温度が24度となり快適ですが、この夏至時には冬期よりも寒く感じる・・・床表面温度が23度で室温24度・・・。床下用エアコンをこの時期でも暖房運転した理由はここにあります。

これだけ高いUa値(0.27)を持つ「緑の家」ならば、この気温なら生活発熱で必ず25度以上の室温になるはずですが、湿度下げるために使用しているエアコンの再熱除湿能力によって湿度50%を維持すると室温も24度に下がる事になりました。

電気代がかかると思いますが、冒頭に申しあげたとおり、今回の優先順位は電気料金よりも湿度を下げる事ですから、多少電気代がかかろうとそれは問題ではありません。仮に2万/月もアップすれば考えますが、そうはならないと推測しております。

特に建築1年目のこの6月中旬から7月の上旬までが一番湿度や温度管理が難しい時です。洗濯物も6月から9月までが一番乾きません。そこを少しでもよい環境にしたい方には参考になると思います。

※スラブ下に断熱材を敷き込めば建築年度から熱の逃げはもう少し穏やかになりますが、3年経過すれば変わり無くなります。

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空調・エアコン 薪ストーブ等」カテゴリの記事

コメント

デシカホームエアー導入費用が最低でも100万かかる現状だと月1万としても6~9月でひと夏3万プラスの出費。
10年で30万とすると安いですね。
2016年でおすすめエアコンであがっていた日立ですが確か価格コムのレビューで他社のドラム式と比較しても実際の電気代が安く上がるようです。科学的に考えて冷やすよりもいかに熱を節約するかが省エネの鍵だと実感しました。

投稿: N | 2016年6月24日 (金) 20時35分

岩手はこの時期「やませ」と呼ばれる気候になり、湿度が高く15度前後の気候になります。日射も無いため除湿すると寒くて困っていました。いつかの記事に夏は床下を再熱除湿するとあったので、試しに暖房とエアコン除湿を組み合わせたところ、程よい温度で湿度を下げることができて非常に快適でした。住む場所が違うと冷暖房の方法に工夫が必要と感じました。

投稿: 岩手のM | 2016年6月26日 (日) 08時04分

土日を利用して真似をしてみましたので結果報告します。我が家は床下1.4m+1階+2階建坪15坪程度の四角い家です。吹き抜け+コーナーサッシです。

まずエアコンの設定ですが
・天井付近1台「冷房、23度、風量最弱」
・床下1台「暖房、25度、風量最強の1つ下」
で金曜の夜から今朝まで運転してみました。

結果は、
床下が室温25度前後、湿度50%前後
(エアコン吹き出し口近くは室温28度、湿度40%くらい)
1階が室温24度前後、湿度57%前後
2階が室温23度前後、湿度55%前後
(ただし吹き抜け内は日中25度近くになった。湿度変わらず)
となりました。

ざっくりとした感想ですが、結構除湿できていると思いましたし、床が冷たくならないのはとても快適でした。
風呂上りくらいしか湿度が60%を越えることはありませんでした。

もう少し継続し、電気代がどうなるか確認したいと思います。

投稿: 車場 | 2016年6月27日 (月) 12時44分

車場様

 コメントと実践結果ありがとうございます。

>結果は、
床下が室温25度前後、湿度50%前後

この時期床下内で相対湿度50%とは・・・理想的です。最近の「緑の家」は人が快適よりも、床下にある「宝物」が快適(黴びない)方を優先します。宝物が健全な環境なら人も間違いなく快適ですから・・・。

>結構除湿できていると思いましたし、床が冷たくならないのはとても快適でした。

すばらしい実測結果です。冷房で最弱風がよい設定です。吹き抜けならでは設定で、普通階で行うとコールドドラフトが厳しいでしょう。
この時期は湿気が多いにも拘わらず、気温が低めで寒くなりやすい除湿が不可ですし、大事な床下収納を乾燥させるために除湿すると床が冷たい・・・。これが重い課題でしたが、床が暖かく、除湿できる・・・すばらしいですね。

投稿: オーブルの浅間です。 | 2016年6月28日 (火) 10時56分

>浅間さま
床が冷たくならないのは本当にいいです。収穫でした。
あとは気になる電気代ですね・・・。

自宅での実践は工夫した点もあります。
頂いた温湿度計を増台しまして、各階2~3か所に配置して計測しているのですが、2階は温湿度にムラが生じていることが分かりました。
温湿度計の表記で温度が1度くらい、湿度が5%くらいでしょうか。
エアコンからの冷風はなるべく2階をめぐってから1階に降りてきてもらいたいですし、温湿度もなるべく均一にしたかったので、冷房用エアコンの吹き出し口を「上下は最上+左右はスイング」の設定にしたら快適になりました。

家ごとに間取りは違いますし、基本的な考え方だけ取り入れて、細かな設定については家主が工夫しなくてはいけないと感じました。

投稿: 車場 | 2016年6月28日 (火) 12時29分

車場様

 >家ごとに間取りは違いますし、基本的な考え方だけ取り入れて、細かな設定については家主が工夫しなくてはいけないと感じました。

全くおっしゃるとおりで、付け加えるなら夏の快適感は冬と違い人により大きな差があります。よってその建て主さんにふさわしい使い方をして頂ければと思っております。

今回はこの肌寒時期に湿度50%程度の維持方法を紹介しておりますが、人によってはそんな乾いた環境を欲する人は多くありません。60%くらいで満足していたり、温湿度計がなければ多少のムラは気にしない人も多いでしょう。

「緑の家」は住う人が自由に簡単に快適だと思う環境を手に入れる事ができる性能を持った器です。

投稿: オーブルの浅間です。 | 2016年6月29日 (水) 07時42分

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