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2016年5月18日 (水)

建築業界の力関係

休日、日曜日になると当ブログの閲覧者数は半分以下になります。つまり当ブログは企業関連の方(仕事で)が半分以上を占めていると考えられます。特に最近は同業者さん向け内容にもなってしまっており、ここで少し修正をしたいと思います。よって原点に返りこれから家を建てる建て主様向け情報発信(専門用語や難しい理屈は避ける)を主にしたいと思います。

Dsc00377この写真は本記事の家ではありません。

先日、「緑の家」で白アリが発生したと申し上げました。

「緑の家」で白アリが発生するのは3度目です。こんなに注意していても発生する白アリ・・・。
でも他の工務店さんやハウスメーカーでは聞かないよ、「緑の家」がおかしいのでは?
と思っていらっしゃる人も多いでしょう。なぜ聞かないかは・・・簡単な話、この建築業界に力関係があるからです。

Dsc00376基礎化粧モルタルから吹き出す白アリ。

まず・・・

「白あり 玄関 被害」

というキーワードでググって見てください。その中の殆どが・・・

白アリ関連業者さんの情報発信で、工務店、建設会社、設計事務所が自身の家で被害に遭ったと発信していることはまずあり得ません。

この19年で「緑の家」では3回白アリが発生したと当ブログやHPでは報告しております。しかし、頻繁に情報発信している工務店さんや建設会社さんのブログなどで、白アリが発生したとの記事は殆どありません。一方白アリ駆除屋さんのブログやHPには記載事例が多々あり、ここで変に思われると思います。

そうですね。世の中これだけ多くの白アリ被害が有るにも拘わらず、住宅供給側のHPやブログには自社の家が白アリ被害にあったとの発信は殆ど無いですね。しかも白アリ被害の写真を載せる白アリ駆除屋さんの方にも、原因が柔らかくしか書いてありません。

白アリ駆除屋さんにとって一番のお客様は「建て主さん」ではなく、工務店さんや建設会社さんです。これは、木造住宅を新築するときに、法律で地面から1m以内の木材に白アリ予防剤などをしなさいと・・・決まっているので、殆どの新築住宅には何らかの白アリ予防措置がとられております。つまり白アリ駆除屋さんに工務店さんが予防措置の発注をしているので、白アリ駆除屋さんの一番のお客さんは「建設側」の業者さんなのです。ですので、白あり駆除屋さんは白アリ被害があっても、どこが悪いと具体的に記載が出来ないし、どの工法が危険、どの施工がいけないと情報発信すると、そのやり方をしている建設会社さんや工務店さんから仕事がもらえなくなります(この事はどの世界でも同じ)。
ですので、実際の被害状況・原因は闇に消えて行きます。

ですが・・・

以前から申し上げているとおり、白アリはそんなに怖がる事はなく、その家に雨漏れや水漏れの欠点が無ければ、いずれいなくなります(新潟県のヤマトシロアリ)。これは家の建て替えで建物を取り壊すときに、白アリ被害のあった家でも構造的に欠陥が出来るまで食害された家をみたことがなく、殆どの家で、ある程度食べやすいところを食べるといなくなっておりました。問題は雨漏れのある家やお風呂からの漏水があり水分の供給が簡単に可能な場合は、最後の一皮を残しだけという状況で食害が大きくなります。
怖くないとはいってもやはり発生しないほうがよいに決まっていますから予防対策は重要です。

「緑の家」で白アリが発生した家は今の所・・・

全て16年ほど前の建物・・・まだ「緑の家」白アリ予防が完成する前の建物です。しかも内2件が玄関周囲で、1件が雨漏りによる土間中央分から侵入でした。

Dscf4394タイル床やモルタル化粧の立ち上がりは白アリにとっての進入口になりやすい。 10年もすれば表面クラックがはいる。

今最も完成した玄関部分の白アリ対策は、SS標準プランの玄関や玄関階段を建物から分離して木で造った下の建物です。

Sdim3769玄関外周り究極の白アリ予防設計。

Dsc05454最も重要な玄関内部の究極の白アリ予防設計。

「緑の家」では今後も、白アリ(新潟県のいる白アリ)に対して予防・メンテナンスの効果的な方法について情報発信し、建て主さん側にたったスタンスで設計と監理を行って行きたいと思います。

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