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2016年3月 9日 (水)

300万円以上のサーモグラフィー ⑤ 図面どおり

182013年の日之出町の家の設計図から

赤丸で設計図書に記載された一言・・・

「一部吹き出し穴」

この一文字で・・・

87652_2 玄関框(床との境)から温風が吹き出されているのがわかる。玄関床の温度の高さにも注目。

綺麗に温風が吹き出されこんな感じの暖かい靴脱ぎ場となります。

この部分を数秒ごとに熱画像を撮ると、玄関戸を全開にして撮影しているので冷気が吹き込みその温度低下部分がわかるから不思議です。

8765trカラーは相対目安で右バー表示の温度を追わないとだまされる。

冷気は這うように中へ侵入します。あのすーっとした冷気感が目でおえる・・・そんな画像です。不思議なのは・・・靴の温度変化です。今しがたはいていたわけでも無いのに温度変化が他と違います。湿気?布・皮の熱容量?の特性・・・。

 

最後に・・・

「緑の家」で一階床表面温度に一番ムラが出来るのは、エアコンが通常設置される・・・

ユーティリティです。

56598j右手サッシは トリプルガラスの樹脂サッシ。枠は17.2度とガラスより2度くらい低い。今の建材の弱点はサッシ枠。

ここの床温が他より1.5から2度高い時が多く所謂「ムラ」です。ですがここは裸になるところですし、洗濯物の乾燥室・・・高くても、床温ムラがあっても許される場所ではないでしょうか。

これでひとまずこのシリーズは終了です。

新潟県(北陸)での床下エアコン暖房は完成の域に入っております。多分エアコンの年度機種改変だけと思います。そして今後は様々な気候(他県特に太平洋側)に置いて「緑の家」仕様で不具合が無いかを個別検討する事になります。

何度も申し上げておりますが、地域によって気候条件は様々で「新潟県で大丈夫だから他県でもOK」という住宅設計の技術者としては間違った行動をしないように心がけます。




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床下暖房 床暖房」カテゴリの記事

コメント

浅間さま

 今回に限ったことではありませんが、
シリーズものは読み応えがありますねぇ~!
つづきが待ち遠しくてなりませんでした・・・(^o^)

 西方里見氏のブログ 2016年 02月 08日
前先生と「床下エアコン暖房のホント1」
http://nisi93.exblog.jp/24120531/
サーモカメラT620の写真がありました。 
以後の記事にも複数回にわたって
サーモ画像が掲載されています。
記事によれば、西方氏曰く

>(前)先生が言う所の
>「床下エアコン暖房は温度ムラがあり良くない」は
>調査対象住宅の性能が悪いのだからであって、
>そうではない良い家を調査して欲しいとお願いしていた。

とありました。また、

>「エコハウスのウソ」前先生、
>建築知識ビルダーズの木藤編集長、
>日経BPの小原さんが・・・エコハウス探求を行った。

とあり、「緑の家」の取材もこの流れでしょうか・・・?
とすれば「建築知識ビルダーズ」に特集掲載ですかね…?
いずれにせよ「床下エアコン暖房」に対する前先生の認識も
劇的に変わられることでしょうね…!

 No,④を読み終えた時点では、食いつき気味に
冬期日射取得可能地域の場合について
ご教授を願うコメントを記すつもりでしたが、No.⓹にて

>今後は様々な気候(他県特に太平洋側)に置いて
>「緑の家」仕様で不具合が無いかを
>個別検討する事になります。

とのことなので、
他地域での事例等の記事が掲載されることを
楽しみにお待ちしております。
されど、下記2点については是非ともご教授下さいませ。

Q1 : No.④ 1枚目の写真=レースカーテンの裾丈が短い理由。

   結露防止でサッシ枠に暖気をあてるためか・・・?
   設計者の指示 or 施主判断 or 撮影のため・・・?
   もし裾丈が床まであった場合の功罪は・・・?
   (別途)
   厚手カーテンを閉めた時、スリットの位置は部屋側・・・?

Q2 : No.④ 2枚目の写真=記事文中には
   >スリットがない所から冷気(気流感程度)が・・・
    とありますが、写真を超拡大して見たところ、
    手前のスリットと同じ造作が確認できます。

   スリットを塞いで殺しているということでしょうか・・・?
   その場合、今回の映像を見て生き返らせますか・・・?

 毎度お手数をお掛けしますが、よろしくお願い申し上げます。
  

投稿: MOTO | 2016年3月 9日 (水) 18時43分

MOTO様

 まず最初にお礼申し上げます。

ミスに気づきました。

Q1 : No.④ 1枚目の写真=レースカーテンの裾丈が短い理由。

A.これはカーテンを閉めてもサッシ面に熱気がいきわたるようにです。
巷では内付け断熱スクリーンで更に断熱性アップされる考えがありますが全くの逆で、結露しないように少し隙間を開けるのが「緑の家」です。コールドドラフトが防げるならサッシが黴びるより電気代が上がった方が良いと考えます。

スリットは部屋側です。あえて窓をアクティブに暖めるまではいらないと思っております。

Q2 : No.④ 2枚目の写真=記事文中には
   >スリットがない所から冷気(気流感程度)が・・・

A.これが間違っていた内容です。こちらをごらんください。
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/300-98a2.html
スリットは開いております。つまり冷気に押されていることになります。

読者皆様を混乱させ申し訳ありませんでした。

投稿: オーブルの浅間です。 | 2016年3月 9日 (水) 21時33分

この記事へのコメントは終了しました。

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