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2015年3月 5日 (木)

衝撃!ダクト式の全熱交換換気扇メンテナンス

Sdim2593

先頃行った2か月点検時に器機を忘れてメンテナンスできなかった全熱交換換気扇を見てきました。

Sdim2702洗面所の低い天井裏に設置されている熱交換器機本体。

天井裏に納められた高性能全熱交換型換気扇です。建築地はやぶ蚊が多く羽虫が飛ぶ所で、使いはじめたのが昨年7月と虫のわんさかいる時期・・・その後この3月まで8ヶ月間一度もフィルターを掃除していないとか・・・(汗)。果たしてどうなっているのか?

先ずは設定風量が変わっているかどうかチェックします。

Dscf1207一番風量が多く設定されているSA口。50~60m3/h。

Dscf1206

Dscf1236こちらは個室SA口。風量は25m3/h

主要な吹き出し口の風量測定・・・

「おっ・・・殆ど変わっていない」

ならフィルターの汚れも大丈夫か?




Dscf1228

この換気扇には2つのフィルターがあり、
外気の空気を漉すOAフィルターと
室内の循環空気を漉すRAフィルターがあります。

Dscf1211緑色がフィルターの位置。白が空気の流れ。

通例ではOAフィルターの汚れが酷いと言われておりますし、実際ダクト式ではないロスナイと言われる個別熱交換換気扇ではOAフィルターにはびっしり虫(蚊、蛾、羽虫)がつきます。

Dscf1215取りは外したばかりのOAフィルター。

あれっ・・・虫が殆どついていない・・・
黒く見えるのは所謂PMの汚れでこれは自動車の排気ガス・・・

アップで見ると

Dscf1219黒い色汚れはまるで染めている用に密着している。

Dscf1220虫はたったこれだけ・・・

一番酷いところでこの程度・・・数として10匹ぐらいか?

おおー夏を挟んで8ヶ月でこれくらいなら全く問題なし。

次にRAフィルターを取り外します。通常RAフィルターは室内空気を集めておりますからOAフィルターより少ないか同じくらいかと思ってみると

Dscf1225

なにこれー

埃が層になっているーー。

アップで見ると

Dscf1226

見事な埃です。

OAフィルターとRAフィルターを並べて比較すると

Dscf1224

どちらが凄い汚れかわかりますね。
このRAの汚れはこの換気扇にかぎった事ではありません。「緑の家」でつかうCF(循環ファン)もこんな感じで埃がつきます。
そうなんです。実は室内空気の埃は尋常ではありません。だから排気用換気扇の羽が汚れないように室内にフィルター付が販売されているのです(「緑の家」ではトイレに使っている)。だから・・・気づかないだけです・・・と言うか数日も掃除しなければ綿埃が床で踊っている事を考えれば室内空気の汚れはあたりまえですね。

さて掃除機で吸い取ります。

Dscf1231

RAフィルターは見違えるほど綺麗になります。アップで見ると

Dscf1226_2

左が掃除前で右が掃除後の同じ部分。しっかり綺麗になります。

一方OAフィルターは殆ど汚れていないので掃除してもあまり変わりません。黒く見えるのは微少の粒子が密着しているのでもう取れませんし、これは微細なので目詰まりによる風量低下にほぼ影響がありません。

衝撃でしょう・・・。外気を漉すOAフィルターより室内空気のRAフィルターの汚れが目詰まりに影響しているなんて・・・

OAフィルターにはこの他プレフィルターもありません。ではなぜ虫が殆どつかなかったのでしょうか?

実は・・・

Dsc05177 網は2cm角で大きい昆虫はここでOUT。

以前ご紹介したこんなフードがOAについているからです。こちらは入ってくる空気をらせん状の通路を通すことでサイクロンを造りだし遠心力で重量がある虫をフード外部に集めて除去しているのです。あの有名な掃除機と同じ仕組みでゴミ(虫)を集めます。
Dsc05179 その後この羽でサイクロンを生み出し遠心力で虫を外部にはじき飛ばす。

流量は120m3/hですからこの有効直径が60Φとするとその風速は12m/sになりちょっとした突風ですからこの流速が有れば虫も吹き飛ばす遠心力が生まれるでしょう(但し定量的に実験測定を行った訳ではありません)。

さて掃除後風量ダイヤルを触らずに測定するとほんの少し上がった場所と、30%も増加したSA口もありました。結局それで風量は初期に戻りほぼダイヤル調整が必要有りませんでした。

Dscf1237

Dsc04577_2 入居時のダイヤル位置。この後下の緑丸のシールを造って完成時に貼った。

Dscf1265 調整後のダイヤル位置。ダイヤル位置が小さいほど消費電力が小さくななるのがDCモーターの特性。

 

この換気扇は優秀で多少の汚れがあっても風量低下はほぼ無いようです。その代わり消費電力が上がっているとは思いますが・・・。

 さて前回のブログで・・・

外気が3度で室内が23度・・・熱交換後吹き出される空気の温度が21度もあれば顕熱交換率が90%ではないですか?・・・

その考えは・・・間違っております。

熱交換率はその熱交換の本体からでたところの空気温度で測定しないと、ダクトの出口では最終的には室温と同じくなります。つまりダクト自身が熱交換素子になってしまうからです。

Dscf1242_3外気温3度で21度の吹き出しなら熱交換率90%・・・はダメ。温度は器機出口である。

今回のダクトはOA以外はスパイラルダクト(金属管)を多く使っているのでダクト自身によるあまり意味のない熱交換が期待できます(笑)。

Dsc04015 「緑の家」のダクトと消音チャンバー

チャンバーは木製でつくりSAとEXダクトはスパイラルダクト。このSA金属管が長いほど熱交換されてしまいます。

昔あるメーカーは、これを悪用してダクトの出口温度と外気温度との差を顕熱交換率に変換して宣伝しておりました。これは無論×。特に最近は有効換気効率も必須だからこういったジャロ的数値はなくなったと思います。

 

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換気 空気質 」カテゴリの記事

コメント

 鵜野日出男さんのネットフォーラムに
気になる書き込みがありました。(下記参照)

http://unohideo.white.coocan.jp/
“換気のフィルター掃除“ 2015/02/26 16:52

 コメントのやり取りしている最中、絶妙なタイミングで
この記事が掲載されたので、URLを貼らせていただきました。

 オーブルのブログには個別案件のカテゴリーが無いので、
直に飛んで来られる方の一助になればと思い
“日ノ出町の家”関連のURLを記します。


*時系列順(同名シリーズは纏めたので時期の前後あり)


2013/04/20“意匠優先・・・”(スタディー模型)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-c6db.html

2013/10/10“旧Q値0.8w/m2K UA値0.21と県内最高レベルの超高断熱住宅着工”
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/q07wm2kua021-ca.html

2014/01/17“日ノ出町の家 真冬の基礎コンクリート”(打ち込み)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-46c6.html

2014/02/07“構造が一番 真冬の高基礎養生終わり”(構造設計)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-6d4d.html

2014/03/04“やばい基礎 日之出町の家”(構造)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-f72f.html

2014/03/04“やばい屋根 日之出町の家”(構造)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-1.html

2014/03/06“旧Q値0.81w/m2Kの日之出町の家 上棟”(構造)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-9ace.html

2014/03/13“旧Q値0.81w/m2の家 屋根通気は重要”(屋根)

“超高断熱の家(旧Q値で0.81w/m2K)着々と”

2014/04/03“①”(屋根・構造)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-78f3.html

2014/04/09“②”(屋根)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/q081wm2k-63f8.html

2014/04/16“③”(構造・断熱材)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/q081wm2k-d526.html

2014/04/24“④”(サッシ周り)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/q081wm2k-1c91.html

2014/04/24“⑤”(外壁)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/q081wm2k-b258.html

2014/05/01“⑥”(外灯)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-2f26.html

2014/05/13“⑦”(玄関庇)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/q081wm2k-6bbc.html

2014/05/20“⑧”(断熱)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/q081wm2k-ec5a.html

2014/06/03“⑨”(太陽光パネル・気密)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/q081wm2k-37ee.html

2014/06/04“⑩ 上野住宅建材さんの力”(クネアズード製サッシ)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/q081wm2k-88fc.html

2014/06/11“⑪ サッシ取付け完了”(サッシ後付・雨仕舞い)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/q081wm2k-a84c.html

2014/06/24“⑫ 足場撤去”(外観)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/q081wm2k-6591.html

2014/06/28“⑬ 優先順位”(構造)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/q081wm2k-fb60.html

2014/07/02“⑭ 屋根”(屋根材)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/q081wm2k-e4ed.html

2014/06/06“梅雨の始まりと・・・木の家”(軒周り・構造・サッシ)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-cad5.html

2014/06/27“旧Q値0.81w/m2Kで低炭素住宅認定の完成見学会”(外観)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-3f1f.html

2014/07/19“超高断熱の家(旧Q値で0.81w/m2K)そろそろ完成って何時も土壇場”(気密)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/q081wm2k-2391.html


“ 超高断熱旧Q値0.81w/m2Kで木製サッシ、木の外壁を極めた見学会”

2014/07/23
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/q081wm2k-54e9.html

2014/07/24“その2”
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/q081wm2k-7348.html

2014/07/26“その3”
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/q081wm2k3-8060.html


“日ノ出町の家 完成写真 超高断熱高気密”

2014/07/27“その1”(玄関周り)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-37e3.html


2014/07/28“その2”(外観・内部構造・循環ファン・換気扇)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-a88e.html


2014/07/29“その3”(内装)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-4a38.html


2014/07/31“その4”(換気・空調)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-11af.html
*デシカのことにも触れてます


2014/08/01“その5”(玄関・内装・気密測定)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-13b6.html


2014/12/18“日之出町の家 その後・・・”(外観)
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-a1f3.html

2015/03/05“衝撃!ダクト式の全熱交換換気扇メンテナンス”
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-46b0.html
*このページです

2015/3/10“お風呂の排気用(局所)換気扇を考察”
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-1979.html
* 文中のリンク先(HPコラム)は特にご覧いただきたい。


◆“デシカの考察”は、カテゴリー“換気 空気質”参照。

◆便利な検索方法
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/1600-3505.html


★ひとりごと・・・
共通するキーワードが記述されていれば
探し易いんだけどなぁ〜 

投稿: MOTO | 2015年3月11日 (水) 19時30分

MOTOさん

 大量のコメントありがとうございます。

ブログ主より整頓されたリンク貼り・・・
MOTOさんに外部委託料をお支払いしたいくらいです。
迷惑コメント防止のためリンクを自動に貼らないようにしていたのをアクティブになるように変更しました。

しかし自分で読んでも既に忘れている日記もあり、なるほどと(笑)・・・思い返すことになりました。

投稿: オーブルの浅間です。 | 2015年3月12日 (木) 07時56分

2014/03/13“旧Q値0.81w/m2の家 屋根通気は重要”
 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/q081wm2-f76d.html
*上記のリンクが抜けていたので追加します。

 “脳内住宅?”の基本設計コンセプトはハッキリしています。
しかし、ブログ主の実務設計とは異なり、
想いつきですぐ変更になります。
“あちらを建てればこちらが建たず”
行ったり来たり試行錯誤の連続です。
(施主の希望に翻弄される実務設計も同様か・・・?)

 行き詰ったり疑問が湧いてきた時には、
記憶をたどって過去ログに訪れます。
古い記事は全文表示の為、比較的容易に辿り着けますが、
記事が折り畳まれて以降のものは、
“便利な検索方法”を駆使しても手こずるケースが・・・

 掲載された時は流し気味に読んだ記事が、
後で読み返し非常に有益だったことが多々あります。
その時々で興味の対象が変化しているからでしょうが、
そんな時の充足感は非常に感慨深いものがあります。

 “最近のコメント”に過去ログからの質問が増えた気がします。
埋もれた記事を掘り起こすことにもなるので、見習うつもりです。
食いつき過ぎず、マニアックになり過ぎぬよう心がけますので、
おつき合いいただければ幸いです。

投稿: | 2015年3月12日 (木) 11時38分

残間さま
以前、鵜野日出男さんのネットフォーラムに
“換気のフィルター掃除”という記事が掲載されました。
第一種換気の吸気口防虫対策に悩んでおられた様子。
そこでサイクロン式給気フードと、当記事を紹介しました。
本日、久しぶりにネットフォーラムを覗いたら
下層に埋もれていた筈の記事が1ページ目に・・・
すると、サイクロン式給気フードを開発者の
ケィ・マック株式会社の遠藤氏が書き込みされてました。
ご連絡まで。

投稿: MOTO | 2015年7月 2日 (木) 14時57分

浅間さま
お名前を間違って変換しておりました。
失礼いたしました・・・ m( _ _ )m

投稿: MOTO | 2015年7月 3日 (金) 00時56分

MOTOさん

 投稿ありがとうございます。


まだご検討中の皆様へ

サイクロン式換気フードの効果がわかる動画は

https://www.youtube.com/watch?v=XmjHn8pkECM

で原理と特徴を見ることが出来ます。
皆さんも是非見てください。まあ発泡スチロールが虫と同じかどうか不明ですが効果は確認できます。

投稿: オーブルの浅間です。 | 2015年7月 3日 (金) 19時35分

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投稿: スーパーコピーウブロ時計 | 2020年5月23日 (土) 15時14分

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