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2015年3月29日 (日)

ダニの増殖防止に効果のある方法

Cce20150328_000002

信用性が高い査読論文からダニに効果のある薬剤の実測が載っている論文を見つけましたのでご紹介します。以下の図、表は全てこちらの発表された論文からの抜粋です。

ダニとカビは同じ環境で繁殖すると広く知られており、この二つは家の精神的寿命(物理的ではなく家の匂い、清潔さ等精神的に作用するもの)を大きく左右する因子と「緑の家」では捉えております。

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但し、研究の目的は論文題名のとおり「画像解析システムの応用」でありダニ防止に効果のある方法や自然素材を見つける事ではありません。
よってその内容は従来言われているとおり、湿度の抑制や防ダニ剤の適量使用ということをトレースしているだけです。
それでもおさらいには充分な内容なのでご紹介します。

 

まず実測した防ダニ剤は表1のとおりです。
Cce20150328_000003
カフェインも防ダニ効果があるのでしょうか。知りませんでした。

また防ダニ効果の実測した湿度環境は表2のとおりです。

Cce20150328_000005
殆どの人が湿度60%以上のある環境ではダニが増殖知ることを知っておりますが、これを様々な温度と組み合わせたケース結果は初めて見ます。

さあ結果です。先ずはダニの増殖と温度・湿度との関係・・・

Cce20150328_000004

青ラインは私が加えた線ですから原文にはありません。この青ラインから上にでている所が増殖が容易な範囲となります。
既に知られているとおり、湿度70%を超えるとダニの増殖は激しくなります。湿度50%台にすると4週間後には当初の数より減ってきます。一方温度は45度を超えるとどの湿度帯でも一週間で死滅します(人も厳しい)。また温度が15度以下なら湿度が90%でも4週間後には数が減ることには驚きです。人も寒いでしょうがダニも寒いのでしょう。

次は防ダニ剤の使用する(重量)濃度と阻害率の関係です。

Cce20150328_000006 やはり専用薬剤以外は濃度が高くないと効き目は少ない。

驚きはカフェインでも重量濃度10%ですと阻害率は90%にもなります。ホウ酸は濃度が1%ですと殆ど効果がないのですが、10%になると阻害率100%になります。ヒノキチオール(米ヒバ成分)では1%の濃度でも90%以上の阻害率ですが、この1%がどのくらいの匂いになるか検討がつきません。一方防ダニ薬剤のIPBCは濃度が1%でも阻害率100%は流石にあたりませんでしょう。キトサンは殆ど効果がないことがわかります。

さて・・・私感ですがダニの抑制にはやはり湿度を60%以下に常時抑えるのが1番手軽で人体に影響の少ない方法だと改めて認識しました。特に夏季・・・外気の湿度が80%になる新潟県では、家中空調による住い方が防ダニには確実に実行可能な方法だとわかります。ダニが増殖し難い環境はカビも増殖し難い環境なので一石二鳥で、人の快適性を加えると一石3鳥となります。

論文は見方によって変わる事もありこのブログは私の解釈で書いております。人によっては違う答えになりうることもあるのでもしこの論文を読まれたい方はメイル下さい。PDFでお送りいたします。

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