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2013年11月15日 (金)

「て・こあ」から学ぶ事② 設計者(技術者)としての心構え

「て・こあ」から学ぶ事①の続きのつもりでしたが、少し「て・こあ」に惹かれる理由(心構え)に触れてから続きを書きます。

Dsc01318「て・こあ」の長さ7.5mを超える玄関土間。現在これほど中と外のつながりが大きい家はすくない。


昨日も「て・こあ」の記事を載せました。今年一年間はこの「て・こあ」の記事が多いと思われている方・・・

そのとおりです。

しかしそれには理由があります。

普通、人は・・・感情として

自分の住んでいる家やその生活を肯定的に人に伝えます。

特にそれを仕事にしている設計者は、自分の造っている家を否定する事、行為はまずありません。否定するということは、自分をも否定する事になるからです。ですので肯定する情報には目を向け、反対のする意見、技術、仕様については否定的に色メガネで見てしまいがちです。

そこに設計者(技術者)としての間違いがあります。

Sdim0591県内最高の旧Q値(高断熱)0.76を誇る「緑の家」。


ある物事を公平に評価でき、それを理論的に説明できる事が、設計者(技術者)の最大要件であると同時に心構えでもあると私は思います。

ここに私が「て・こあ」に拘る理由があるのです。

私が薦めるのは最高クラスの「超高断熱・高気密」の家です。

しかし「て・こあ」は断熱無しの隙間だらけの家で、全く正反対にある家と言えるでしょう。だからこそ魅力があるのです。検証したくなるのです。興味が沸くのです。

この真逆の家を見ることで、観察する事で、体験する事で、どこに惹かれるのか?心が動かされるのか?ダメなのかが?改めて知りたいのです。

Dsc01323暖房など全く考えないで造られた家「て・こあ」。大きな土間を持ち、家全体が通風状態。

私はこの「て・こあ」ような断熱無しの隙間だらけの家で子供の頃を過ごしました。その家の冬の寒さがとても苦痛で暖かい家に住みたかったので、設計者として「高断熱・高気密」の技術に触れたとき、即座にのめり込みました。23年前の事です。22年間高性能家をお勧めしていた今、昔過ごしたあの生家のような昭和40年頃の家を建築士として再確認したくなりました。

高気密高断熱完全主義の考えとして、清潔で健康的な生活の基盤に高気密高断熱で器を造り、その中で完全空調をして、花粉・カビ・排ガス・は全てフィルターでこし取って更に熱交換して換気する考え方があります。よって自然界の揺らぎ(巾)、曖昧さ、素材の悪さ(手入れ無しでは直ぐにカビが生える)を否定しがちになります。

一方自然派家造りの考えでは、建物を構成する主要構造材に、人工素材(樹脂、プラスチック)を否定し、感情的に気密はいらないとい言いつつ、でも家は暖かい方が良い(暖房して人工空間をつくる)との考えでが主流です。

「緑の家」は、自然派住宅の考えは当たり前の気持ちだと思いますし、高気密高断熱を基盤とする考え方は必要です。そのため「て・こあ」を観察、体験する事で、なぜ高気密高断熱が必要なのか、どうして変化の起こる自然素材に惹かれるのか?を連載として理論的にごご紹介してきたつもりです。

例えば過去のリノベーションカテゴリー(「て・こあ」)では

・薪ストーブはその浮遊物で汚れる。

・真夏はやっぱり通風よりエアコンがよい(現代の生活の中で)。

・自然素材は変化しやすい。何もしないと黴びる。

・自然素材だけで造った住宅や薪ストーブは健康、大気に?

・RC基礎等がなくても家が軽ければ地震に強い。

・素材の傷や汚れが大事。それは家(家族)の歴史そのもの。

・手入れ=持続・・・手入れができる素材を。

等を説明してきました。

これからも、山にある無断熱の広い家「て・こあ」、海にある小さな高断熱の「自宅」を始めとする超高性能「緑の家」にはもっと惹かれるでしょう。この対局にある家同士を体験することで、建築士として公平な評価とそれに基づいた家の進化を考える事ができると思います。どちらも大好きな家ですから・・・。

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「緑の家」の重点仕様」カテゴリの記事

コメント

このブログを読むたびに、ここで建てたかったな~と思います。
しかし地域的に無理だったので妥協して一条工務店にお願いしました(ちょっと失礼な話ですが)
これからも参考になる話期待していますよ~

投稿: きろ | 2013年11月16日 (土) 13時27分

きろ様

 コメントありがとうございます。

皆様の、きろ様のこのような応援メッセージがあるので、このブログが継続できます。ありがとうございます。

投稿: オーブルデザインの浅間 | 2013年11月16日 (土) 21時13分

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