旧Q値0.8w/m2K UA値0.21と県内最高レベルの超高断熱住宅 着工!!
2013年10月12日緑字加筆修正
新潟で最高の高断熱家の設計を自然・木の素材。三条 長岡見附 柏崎 新発田 吉田 燕で着手
大きな一枚屋根で昔の平屋民家のような意匠性高いデザインの「緑の家」。
旧吉田町に建つ日ノ出町の家・・・
旧Q値で0.70.81w/m2K、 新Q値で1w/m2K※
UA値で0.21w/m2K
欧州の木製トリプルアルゴンLow-EでU値0.9w/m2kを主要な窓に
換気扇は日本電興のAVH-85 (高性能全熱交換換気扇)、もしかしたらデシカになるかも。
それだけではありません。
※・・・新Q値とは「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説」監修 国交省のP192の算定式による。これは換気による熱損失が定数0.42になったため。
「緑の家」の高基礎1mで、
米杉の外壁
内部も自然素材はR2000+の上野住宅建材さんと共同で、
勾配天井を持つ大きな吹き抜けを耐震等級2相当の計画し
海外製ペレットストーブとご存じ床下暖房のコラボで
雨水利用を設置し
太陽光発電約6kw・・・
高水準バリアフリープランで
とほぼ全ての「緑の家」を入れて、県内最強の旧Q値0.70.81w/m2K
冬期は22度で相対湿度55%を設定。
エアコンの巧みな使い方はオーブルならでは・・・。
ただ単に超高断熱だけでないところが凄い!!
そんな「緑の家」がこれから着工します。
無論・・・低炭素建築認定を、県央地域初(燕管轄)で取得し、着工は11月です。
楽しみにしてくださいね。
欧州木製サッシをふんだんに使う。無論オーブルデザイン推奨の庇付でシンプル取り替え枠仕様。
実施設計担当はこの仕事が実質デビューとなるスタッフのM。設計図書は総枚数71枚。基礎は1mの基礎と1.4mの基礎(高低差があるので)。ワクワクですね。
以前R2000+で考えた造り付け家具のあのディティールの採用します。
美しい色と模様を作り出すディティール。この幾何学模様にはまった。
こちらの納まりも好きなデザイン。
カウンター先端は斜めでこの豊かなデザインを強調。
TVビフォーアフターの絡繰り家具は好きではないけれど、必要に迫られて作ったオリジナルのキッチンと一体化した伸びるカウンター机。ただ単に伸びるのではなく、上の幾何学デザインも合わせ持つ欲張りさ。
その図面を久しぶりにアップします。図面が無ければ物は作れませんし、工事監理者による工事監理もできません。図面は建て主さんと職人さんをつなぐ大事な言葉であり記録データです。
図面がオーブルデザインの仕事なのに、何時も完成写真ばかり。図面が美しければ、その完成品も美しい・・・。図面があって始めて物が作られる。
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コメント
Q値0.7ですか!すごい!すごすぎます!
外壁部分は206にロックウールブローイング充填+付加断熱ボード状GW100mm位でしょうか?しかもデジカ搭載できたら・・・ため息ものです。パッシブハウスデジカホーム是非ともだ
投稿: 藤田 | 2013年10月12日 (土) 13時19分
Q値0.7ですか!すごい!すごすぎます!
外壁部分は206にロックウールブローイング充填+付加断熱ボード状GW100mm位でしょうか?しかもデジカ搭載できたら・・・ため息ものです。パッシブハウスデジカホーム是非大々的に一般公開していただきたいです。
投稿: 藤田 | 2013年10月12日 (土) 13時20分
藤田様
最初に大変申し訳ありません。
旧Q値の算定に使った床面積算出に間違いがあり、0.7→0.81になります。ご期待をさせて申し訳ありませんでした。
各熱貫流値Uは
代表壁U=0.169W/(m2K)で壁q値が34.7w/k
全天井U=0.155W(m2K)で天井q値が18.7w/k
開口部U=0.9と1.1W (m2K)で全開口q値が34.7w/K
基礎周U値=0.17W/mで基礎q値が9.3w/K
となります。
仕様は
代表壁は高性能GW16kg厚105mm+フェノバ60mm(λ=0.019)
天井はセルロース25kg厚450mm
基礎周囲フェノバ120mmスカート60mm(D=1030mm)
です。
以上訂正と仕様です。
投稿: オーブルデザインの浅間 | 2013年10月12日 (土) 16時49分
この仕様でQ値0.81とはすごいですね。
木製3重サッシと高効率の換気扇の威力なんでしょう。いいですね~。羨ましいなあ。
一点、あれ?っと思ったのが、基礎外周の熱貫流率がこの仕様で0.17w/mKなのがよく分かりません。換算式(UL=1.77+0.5λ-0.77T1^0.15-0.003W-0.042T2)では、0.253w/mKという値がでます。また、この式のW(スカートの長さ)は90cm上限のようですので、0.292w/mKかも。
もしかしかしたら、違う式を使ってらっしゃるのでしょうか。
投稿: ちーすけ | 2013年10月13日 (日) 12時14分
ちーすけ 様
何時もありがとうございます。
>もしかしかしたら、違う式を使ってらっしゃるのでしょうか。
何時も鋭いですね。
実はこの10月に施行された「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法」で基礎の算定式が変わりました。
特に驚いたのが、基礎中央部の熱貫流は無視するようになりました。よって同じ家でも以前の平成11年基準より若干旧Q値や新U値が上がるようになります。
こういった変化時は表記がごたごたし、こちらも困っております。
また木製3重窓と換気扇の効率が数値に表れています。更に決して外壁がよいわけでは無いのですが、屋根が外壁を兼ねる部分が大きいせいでしょう。
今度ちーすけ 様の家も新しい基準で計算し直してみます。
投稿: オーブルデザインの浅間 | 2013年10月13日 (日) 15時47分
2013年10月22日に更に見直した結果過数値が変わりました。
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-1b65.html
で確認ください。
以下は変わる前の数値です。
ちーすけ 様
新基準計算式で「ちーすけ 様宅」を見直しました。
すると換気を除く単位温度差あたりの外皮熱損失量(q)は84.8w/K
これに実際の換気ロス42.7w/Kを加えると
q値は127.50w/k
このq値を床面積(断熱区画)で割ると旧Q値が出ますから
旧Q値は 0.76w/Km2 となり、「緑の家」では依然トップの旧Q値です。新Q値では(84.8/床面積)+0.42(換気ロスの定数)=0.93w/km2となりました。おおー新Q値で1を下回った!
UA値は0.20w/km2となります。
このように基準計算式が変わると翻弄されるのが実務者である設計者です。一方研究者は自分の好きな計算方法や式を使えますが、実務者は国の算定基準に添ったやり方でないと、法律上の評価になりませんから困ります。
投稿: オーブルデザインの浅間 | 2013年10月18日 (金) 09時05分
浅間先生
ご面倒をいただいて、ありがとうございました。旧Q値0.76は単純にうれしい数値ですが、現物は何も変わってないので、あまり意味はないのでしょう。
実際のところ、新旧どちらの算定方法がより実際の熱損失(特に基礎の)を近似出来ているのでしょうか?
そこが問題ですよね。
また、UA値はまだピンときません。そして、新Q値は0.42を足さないで換気を除いた躯体のQ値とした方が良い感じでは?
このあたりは慣れてるだけかもしれませんが、やはり素人的には旧Q値の方が分かりやすいです。
投稿: ちーすけ | 2013年10月19日 (土) 14時05分
ちーすけ様
コメントありがとうございます。
>実際のところ、新旧どちらの算定方法がより実際の熱損失(特に基礎の)を近似出来ているのでしょうか?
そこが問題ですよね。
どちらが近似しているかはわかりませんが、基礎の中央分の熱損失が「0」というのはあまりにも乱暴だと思います。
ただ現在、私は研究者ではなく実務者(専門家)なので、法律に沿って粛々と評価するだけです(^-^;。
新Q値はマニュアルの片隅にちょこっとあるだけです。何分にも一次エネルギー算定の「体感温度」の時に少しだけ利用するとの事で後は利用しないとうです。つまり今後新Q値は消えて行く運命でしょうか・・・?
投稿: | 2013年10月22日 (火) 17時33分