新しいQ値が定義されている・・・・のか?
左が新しい解説本とCDで右が以前の青本。DVDこの本と同じ内容ではなく補足資料が入っているらしい。
こんなに厚い実務者向けの解説本を今まで見たことがない。実務者むけならもう少しまとめるほうがうけそうだが、私はこの方法で良いと思う。
去年の暮れに大きく変わった住宅の省エネ基準ですが、この夏前にようやく解説マニュアルが発刊されました。うーーん、以前の青い解説本と比べ2倍以上の厚さと更にCD-ROM・・・。そして中をサラッとみると・・・
あり得ないくらいのわかりにくさ・・・。これは解説本ではなく研究のまとめ本のような・・・。
これを読んで解説とする「実務者」がほんとにいるのかと思うくらい・・・。以前の青い本は、その内容に実務者からの疑義が結構多く寄せられたと聞きます。そこでこのような形態になったのかは不明ですが、こちらの方がまとめすぎた本よりよいのかもしれません。
今回のまとめ役は当ブログの査読論文でよく紹介している建研の澤地孝男氏。
小さく表記されている新Q値の定義。
この改訂により実は我々が慣れ親しんだQ値(大文字がポイントです)が実際上無くなったのですが、ふとみるとQ値の定義が新しい本にもあります。おおー無いと思われたQ値が・・・。しかも簡単になっており単純にq値(小文字)を延べ床面積で除したものに、多分換気ロスの定数を加えたものです。でも換気量って定数?もしかして2.4とは天井高2.4mと言う事?多分換気はどの家でも一定量必要だから(法律義務)もう定数で良いということだろう。しかしこのページには解説がありません。読み取れ!って事でしょう。
となると・・・最近の「緑の家」の荒町2丁目の家のQ値1.0が新Q値となると0.68+0.35×0.5×2.4なので0.68+0.42(定数)=1.1となります。中野家なら1.15となります。換気を定数としたこの方がわかりやすいですね。これはよいです。換気は設備によって変化するので駆体自体の性能と言い切れませんから。
この解説本の解説が来月東京を始めとする全国6箇所?で開催されます。無論私は行きます。この分厚い本を持ってきてねと言う事です。オモソーです。
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