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2013年8月29日 (木)

続・自然素材は何もしないと最後は黴びる

Dsc00687写真はイメージで今回の家のではありません。


築2年目の「緑の家」でカビが生えたとの連絡がはいりましたので今日伺って来ました。

すると、カビが生えたのは和室のタタミ表面とその床下とのことです。

よく話を伺ってみると・・・

新築時1年目の去年は問題なかったそうで、今年は和室が異様でモアッとするなと感じがしていたそうです。それで8月の始めにタタミをみると表面にカビがはえ、特に座卓の下は一面にカビがあったそうです。

原因は・・・

この和室のエアコンが故障しているのに気づかなかった事のようです(冷媒が抜けており空運転で送風状態)。
故障に気づかない頃(8月上旬)は、その階の相対湿度が70%台から下がらず、その上の2階は60%台で快適でした。だから2階から1階に来ると何かモアッとした感じを受け、おかしいねと話していたそうです。和室からホールを挟んだ20帖以上あるリビングのエアコンのみで1階の30坪全体の空調を行っていたので、特に暑くは無かったようですが、相対湿度にムラができ、和室は多分湿度70%後半の多湿状態だったはずです。

「えっ・・・私の家では湿度70%を超えているけれど、タタミにカビははえないよ」と思う方もいらっしゃると思いますが、そのタタミは多分防かび剤(シート)がしっかり染みこんでいるタタミですから多少の高湿ではカビは生えません。

去年は大丈夫だった事と、和室は普段使わないのでお掃除も毎日はしておりません。その状態で、湿度が常時70%後半ならカビは見えるほどタタミに生えます。これが新潟の梅雨時における本物の自然(天然)素材です。

エアコンが直ってから和室の湿度を測ると27.5℃で57%くらいで丁度よい・・・。これならもうカビの心配は要りませんとお話してきました。

床下はその基礎のスラブ表面温度がどの部分を測っても22℃しかありません。ということは、もし仮に床上の空気がそのまま床下に入ればスラブ表面付近の相対湿度80%になります。表面以外は温度24℃ありますから湿度は70%でギリギリOKです。もし先日のように27.5度で相対湿度75%なら・・・露点温度を超えておりますので、スラブ表面で結露します。つまり・・・1階の湿度は床下を黴びさせないためにとても重要なのです。床下に大事な物を入れたいときには、必ず梅雨時や夏は相対湿度が60%台になるように空調しましょう。

この微妙なバランスが基礎断熱で床下収納をするときの大事なポイントなのです。

Dsc00679タタミ揚げがあったからこそ、タタミには藁が使われていることが子供でも知っていた。

もう一度整理して申し上げます。

1960年代までは毎日天然素材のタタミを掃除する習慣があった。
また梅雨時タタミ揚げ習慣があった。

         ↓

1970年代から丁度アルミサッシが普及。
団地も相当数建築された。

         ↓

予期せぬ気密化でタタミにカビが生える問題が生じた。
(木は建材に置き換わったので被害を免れた)

         ↓

1970年代、タタミには強力な防かび剤が添加された。

         ↓

1980年代にはタタミを毎日掃除しなくても良くなった。
建材タタミ(藁が無い)も普及。タタミ揚げ習慣はなくなった。 
 

         ↓  

薬剤使用過多と予期せぬ気密化で2000年シックハウス問題が浮上
防かび剤不使用など、自然素材回帰おこる

         ↓

再びカビ問題が起き始める。
でも防かび剤は使いたいくない。

         ↓

空調による湿度制御でカビを防止

となります。

 

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