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2013年6月18日 (火)

解体工事とアスファルトフェルト

2013年06.20緑字更新 訂正

GW(グラスウール)は数年前に建て主さんがご自分で入れられた物だそうです。すみません。間違えました。冷静に考えれば筋かい金物さえ施工されない当時、GW等の断熱材は殆ど入れられていないはずです。訂正とお詫び申し上げます。

Dsc09746黒い素材がアスファルトフェルト。今日の解体現場から。


アスファルトフェルトという素材・・・

フェルトにアスファルトを浸透させたもので、少し厚い紙(0.3~0.4mm)のような防水紙(紙ではない)のことです。かれこれ50年くらい前から使われているなじみのある材料です。

Dsc09760解体時に目立つ黒い素材


このアスファルトフェルトは築30年以上経た建物の解体時には必ずお目にかかる素材で、外壁の防水の砦として使われております。最近ではこれに変わる透湿防水防風シート(タイベックなど)が使われております。

Dsc09745通気工法でないサイディング外壁の裏側


このアスファルトフェルトは、解体時でも手で破っても新築時とそうかわりない手応えで、当時の素材から急変していない事がわかります。その事が以前からわかっているので、当事務所のガルバニューム外壁防水(PBの保護が目的)にはこのアスファルトフェルトが結構使われております。20年前のタイベックがボロボロになること目撃したとき、このフェルトの実績には感心したものです。最近は防水PBが安価になって来たこと、貼り手間が結構かかる事で、防水PBだけに変わってきました。PB自身の紙も解体時に目視すると、まずまずの耐久性がありそうなので当面は防水PBで計画しようと考えております。

とにかく新しい化学的素材は、実績がないので使うときには最大限の注意をするのが「緑の家」の考え方です。これは特に仕上げ材をチョイスするときに徹底しております。

Dsc09747外壁の下部もしっかりしている。但し筋かい金物がない事は愛嬌(当時としてはある意味仕方がないか)。

Dsc09752_2風呂の裏の湿気防止に設置したアスファルトフェルトは、確実にその役目を果たす。木に一切の腐れはない。風呂上部はタイルではなくモルタル仕上げ。


Dsc09750床下も湿気の害はない。

Dsc09744床下にはしっかり断熱材があり、それも黒ずみが見られない。防湿層を傷つけずに施工された証。

Dsc09756お風呂の天井にもGWが・・・。こちらも防湿層が正しく施工されており、黒カビの変色は全くない。


解体をされた業者さんは「簡単な工事の建物だよ」と言っていました。この業者さんは場所柄大きな家を壊す事が多いようで、それとの比較ですが、私から見れば華奢な部材で造られていても、しっかりポイントが抑えられており、耐久性があった建物ではないでしょうか。当初は断熱材が入っていなかった事が逆に幸いだったかもしれません。

私にとって家の解体時は必ず一度見に行きます。この業務は本来の工事監理ではありませんが、解体現場は私にとっての宝庫であり、そして設計の先生であり、ここから学ぶ事は多い・・・そう思っております。

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