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2013年6月12日 (水)

家庭用エアコン論文2013年 その①

今日の内容はマニアックなので興味のない人はスルーしてください。 o(_ _)o

Dsc09633

最新版の査読論文※(建築環境系)が手元に届きました。本号は最新情報のてんこ盛りです。

※・・・査読論文とは何回かご紹介しているとおり、非公開の複数の専門家識者によって査読され、内容に間違いがないと思われた事が確認された論文集で、一般の論文とは信頼性が全く違う論文の事です。

その前に、今年の建築学会の会長に、環境系の大親分である村上先生(現IBEC理事長)の右腕である(と言って良いのか・・・汗)吉野先生になりました。おめでとうございます。
下に紹介するその吉野先生の初心表明の文中、地球温暖化についてはトーンが低いように勝手に感じられ(笑)、吉野先生の関わった過去の論文の背景・前文には必ずその第一理由として出てきた「温暖化防止」ですが、今回はあまり強くないように思わせます。構造も意匠も含めた建築学会会長だからそうなのかもしれませんし、我田引水かも・・・。

Ccf20130611_00000赤線のところが地球温暖化防止の文字部分

論文のご紹介の前にもう一つご紹介・・・

ダイキンさんに、エアコンの中間時の効率係数(COP)の公表をお願いしておりましたが書面にて断られました。中間時のCOPは公表していないと言う事です。これにはがっくりしました。JISのAPF算出の式(APFは式で導かれる。直接の試験ではない)は、この中間時のCOPが必要とされており、そのためこの重要な中間時のCOPを消費者へ公表する事は必須だと思うのですが、以前の東芝さん、パナさんを始めダイキンさんにも断られました。あの事件依頼、エアコン業界の強い隠蔽性を感じます。消費者庁がんばれ!

Cci20130611_00000JRA4046平成16年度版から抜粋。

紹介する論文は・・・

Ccf20130608_000011

こちらです。このメンバーは随分古くから家庭用エアコンについて論文を発表している先生方です。今回は実働性能評価実験との題で、随分前から行われてきた同じような評価のとりまとめのような論文です。

まず驚いたのは、この論文以前のエアコン解析では、部分負荷率という指標でCOPの変化を表していたのですが、今回から「最大負荷能力に対する負荷率」に変わっておりました。これは大きなことで、これでなにが変わるのか・・・。最大能力とはインバーター式のエアコンの機種毎の最大出力のことで、従来の部分負荷率は「定格能力に対する負荷率」のことです。
考えるに、これは今まで販売時に表記されていた、定格冷房能力で適応帖数(部屋の広さ)を区分けしていたのが、もしかしたら「このエアコンは6帖から12帖まで推奨とか」、「8帖から20帖まで推奨エアコン」とかになり、帖数による区分けの脱却を意味しているのでしょうか?しかしエアコン業界には帖数による区分けで価格を決めており、帖数が大きい機種は利幅が大きいといううまみを捨てきることができないのではないかと思います。

さてこの論文にも

Ccf20130608_000014中間能力のCOPはAPF算出に必要な数値。だからこそ消費者に公開する義務があるのでは・・・


このように中間能力が表記されその重要性がわかるのに、どうしてメーカーは中間能力を消費者に公表しないのでしょうか?とても不満で、この論文の先生方にエアコン業界へプレッシャーをお願いしたいですが、持ちつ持たれつの関係にならないようにお願いしたいです。

さて肝心の内容はその2で・・・。

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