超高断熱の家 Q値をもう少しだけ使い続けます。
先月、国交省の後押しで行われた低炭素建築と改正省エネルギーのセミナー。
今回の省エネ法の改正で、今までのQ値や年間冷暖房負荷に変わりUA値(平均外皮熱貫流率)になった。さてこの改正・・・良いところもあるし、どうして?と言うところもある。
今日はこの「どうして?」という所を解説したい。
まず緑の家では題名のとおり、Q値はもう少し使おうかなと思っている。
それは、上のセミナーで使われたマニュアル本にあるように、2015年の3月までは、経過措置として法律上も使える。そして・・・
新しい指標のUA値であると、やはりどのくらい断熱性能を持つ家かがわかり難いから。
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上の図で赤矢印でしましたところでは、「建て主が省エネ性能を客観的に判断しやすいようにUA値にした」と読み取れるが、実際はその逆。
マニュアル本の13ページの赤矢印には、
「複雑な形状及び小さな建物は、床面積に対し外皮面積が大きくなるのでQ値がとても大きくなり、規定を満たせない」とある。だから床面積で割るのは止めようとなっているが、変でしょう。なぜ断熱性能を定めたか?それは無駄にエネルギーを使わないようにというこであり、表面積が大きくなれば熱が逃げやすい事は、中学校でも習う基本的な事。だから表面積を小さくする努力をしたり、それが難しければ断熱性能を上げるのであるが、それがいけないらしい。複雑な形状にして表面積が大きくなってもいいよってことか?一応それを補うように一次消費エネルギー算定があるが、だったらQ値から外皮性能UA値に変わったのでは無く、一次エネルギー算定が全ての断熱性能を含む唯一の評価といえば良いのではないか?これは評論家の南雄三さんも強く指摘していた。
どうだろう、建物の表面積が大きいとうことはわかり難いが、床面積なら誰でもわかるからやっぱりQ値の方がわかりやすくはないだろうか?
今回のこの部分の改正は、建て主のためと言うより、Q値では大変な複雑形状の家を救う目的と感じるのは私だけかな?
さてもっと強く説明したいところがある。それは次回に・・・。
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コメント
オーブルデザイン 浅間 様
初めて投稿させていただきます。
浅間様のブログで勉強にさせていただきながら、家の建て替えに向けて、地元の工務店と打ち合わせてしているところです。
そこで、厚かましいとは存じますが、一つご助言をいただきたく、投稿させていただきました。
お忙しいとは存じますが、何卒よろしくお願いいたします。
≪ご助言いただきたいこと≫
○Q値2.4を2未満にする対策について
24時間エアコン稼働を前提に、Q値2未満、c値0.7以下の家の建設を希望しているのですが、工務店から、現在の仕様(外断熱)では、Q値2.4程度になり、2を切るのは難しいと思われると言われました。その対策として「外断熱+充填断熱」を提案されましたが、この方法はいかがでしょうか。なるべくコストを抑えながら、Q値2未満に近づける最適な方法について、ご助言をお願いします。
(仕様等)
・建設予定地 岐阜市(エネルギー基準 Ⅳ地域)
・建坪 40坪 2階建て 吹抜けなし
・構造 120角ひのき材
・内装 床無垢材 壁ダイアトーマス
天井 壁紙
・断熱方法等 外断熱(基礎内断熱)
ポリスチレンホーム3種b(ミラフォーム)
・窓 樹脂サッシ(ykkapw330 low-e)
・玄関ドア ykkap ヴェナートD2仕様
※充填断熱は、コストの関係からグラスウールといわれてますが、HPでは結露の指摘がされており心配しております。
投稿: 匿名希望 | 2013年6月29日 (土) 00時12分
匿名希望様
コメントありがとうございます。メイルでお返事します。
投稿: オーブルデザインの浅間です。 | 2013年6月29日 (土) 13時20分