100年でした。
古い家の小屋裏には、必ず竣工札や大工名称札が釘で打ってあります。この度小屋裏を覗く事ができたので、写真を撮りました。すると・・・
10月から造り始め8月に竣工だから、小さい建物ではあるが当時としては早い工期。何か事情があったのだろう。
築96年・・・ほぼ100年です。最初は昭和23年と聞いていたのですが、疎開した人がここの2階で暮らしていたとか・・・と聞いていたのです。あれっ、23年はもう戦争が終わっているので、疎開することはないよね・・・。変だなっと思っていらのですが、やはりそれ以前の建物でした。おおーふるっ・・・。
元々はお寺ですから大切に100年も引き継がれて来たのでしょう。この築年数がわかるまえから、コストも含めこの建物はなるべく原型を残し、断熱はしないリノベーションをとオーナーと話し合っていたので変更はありません。
今日はご近所のお母さん達(・・・無論孫がいます)が6人ほど遊びにこられ
「なつかしい・・・昔ここで遊ばせてもらったのよ」
との声が響いていました。
建物とは・・・人の記憶を呼び覚まし豊かな気持ちにさせてくれるものだと、改め思いました。私もそんな建築を造りたい(設計だけですが)と想っております。
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