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2012年10月31日 (水)

漆喰は吸湿性があるか?桐は湿気を吸うか?

Dsc09155

寒くなって来ました。
写真とは関係ないのですが、調べたいときにネットで検索すると様々な情報が探せます。しかし書いてある内容がサイト毎に違っていたり真逆のことがあったりします。この時に自分の想像力や分析力がフル活動します。
今回は薪ストーブと煙突で様々なサイトに訪れましたが、そこに薪ストーブ以外の家の事などが書いてあると、そのサイトの信用性がある程度判断できます。
例えば最近の気密性が高い家では、どんな高価な2重煙突やストーブでも煙の逆流は免れない・・・等。負圧になりやすい家では外気導入型の重要性がわかっていない事や、薪ストーブでもエアコン暖房でも、消費エネルギーを減らすのは機器より器である家の性能が大事と言う事の理解も少ないようです。

薪ストーブのことは、専門店屋さんのような実績が沢山あるわけではありませんが、客観的な評価として家に置く設備の一つですから、設備として判断すると優等生とは言えません。が、デザインや雰囲気で判断するとすばらしい設備であることはまちがいありません。

話は変わり・・・質問をうけました。

「広告で桐を使うと湿気を吸ってくれるの?」

「漆喰は湿気を吸収するの?」

なるほど、たしかに広告で目にします。

私の答えは

桐も漆喰も湿気は吸うが、多くはなはい。

ですね。

桐という木は木の中でも湿気は吸いにくい木です。杉の方が湿気をよく吸います。桐の木の特性は、湿気を吸いにくい木だから箪笥にむいているのです。湿気を吸う木だと、膨張して変形しあの桐箪笥特有の「スー」っと閉まる感覚はありません。専門家でもこの桐という木が湿気を吸うといっていますが、それは間違いです。ガラスや鉄、樹脂に比べ湿気を吸うという表現であれば正しいですが、桐は木のなかでも湿気を吸いにくい木です。10年以上前のこの記事をどうぞ。

さて、漆喰はどうでしょう。

漆喰も同様で、土、珪藻土に比べると湿気は吸いません。加えて、漆喰は厚さ1mm以下でぬられるためその絶対量はとても少ないくなります。漆喰は土壁の仕上げとして使われる事が多かったので、その下地の土壁がとても多く湿気を吸うので、漆喰は湿気を吸うと誤解されております。単純にプラスターボードの上に漆喰だけ塗った壁とシナベニア5.5mmを使った壁では、シナベニアの壁の方が湿気を吸います。ガラスや鉄、樹脂に比べ湿気を吸うことは正しいですが、漆喰単体より木壁の方がたくさん湿気を吸います。

漆喰がすばらしい所はその「強アルカリ性」にあります。日本の気候では木や土壁を始め殆どの天然素材が梅雨時にカビが生えます。しかし漆喰はの強アルカリの特性上、カビが生えません。だからあの白壁が数十年間も持続するのです。一方土や木壁、畳は必ずカビが生えます。だから拭いたり掃除したりのメンテナンスが必要となります。もし土や木壁、畳でカビが生えなかったらそれは防かび剤が入っているだけです。このように情報は正しく受け取る力が必要です。

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