高断熱高気密で自然素材の「緑の家」 床下暖房は既に9年目
床下暖房で今後主流となる「エアコン」による床下暖房方法では、エアコンで造られた温風(35度~40度)を床下に押し込んで床下の空間全体暖めます。押し込まれた空気は、床に設けられた吹き出し口から室内に吹き出されます。
ここが当初許せなくて、つまり床下の空気はコンクリート臭や埃、チリが多く綺麗ではないとオーブルデザインでは判断して、最初導入された家で5年から6年様子を見ておりました(導入は建て主さんの判断で設置されました)。すると、コンクリート臭は空気を循環させ始めると殆ど気にならない事わかりました。しかし、チリやホコリ、そして虫の死骸は年々多くなることがわかりました。
築2年目の床下内部には既に団子虫の死がいが無数ある。これでも超高気密C値0.6の家床下。
ですので数年に一回は掃除機で床下内を清掃しなければならないことがはっきりしました。
また基礎の高さが低いと、人通口がとれなかったり、吹き込まれた温風がムラなく床下に行き渡る事が大変であるとわかりました。
基礎高さがないと暖気が廻りにくい。エアコン暖気。基礎が高いから人通口をとっても構造的にしっかりできる。
15年前からお手伝いした全ての家が基礎が高い家。新潟市で基礎が高い家を見たら「緑の家」だと思え・・・位にオーブルデザインのシンボル的な意匠、仕様です。
無論、建て主さんが「床下が汚くなってもいいや、気にしないで床下暖房使うよ」であれば低くて良いと思いますが、実は基礎が高いのはそのためだけではありません。
昔から旦那様の家、庄屋、神社、寺などは床下空間が高く、メンテナンスしやすかったんのです。家は床下から痛むことは歴史が証明しておりますし、住宅の排水管などの寿命は30年~40年です。その配管を取り替えるときに床下が高ければ大変楽です(コストがかからない)。
また中越地震後のメンテナンスで長岡市の家の床下でみたものは・・・
排水管が地震でずれて水が滴り落ちていたことでした。配管の施工が悪いか良いかは分りませんが、それを直ぐに発見できる基礎内空間が大事だと改めて分りました。多分発見できないような普通の床下なら、長い間滴り落ち続けるでしょう。分ったときには床下は腐っている事でしょう。
床下用エアコンは最近ではこのような収納の中に設置される事が多い
今、「緑の家」の床下暖房は完成の域に達しております。基礎の内部断熱材の厚さはフェノバボードで最低120mm、多い家では180mmと、高い温度になる床下から逃げる熱を最小限度にしております。だからこそ基礎が高く、Q値計算が不利なはずなのに「緑の家」ではQ値が低いのですね。
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