超高断熱Q値1.2の家 完成間近
綿帽子のように雪が乗る。これが雪国ですね。
積雪が今週の日曜日は1.7mと長岡市の倍以上ある小千谷市です。
それが晴天で圧縮され1~1.2mくらいに見えます。
次に40cm以上降った時は更に次の降雪を考えて雪を掘る(雪下ろしのこと)検討になります。一応建物は耐雪2mですが、一晩で50cmも降るこの地域に油断は禁物です。
あっ・・・雪が2.1mだから直ぐ壊れるという事ではなく、塑性変形外で撓みが戻りにくくなったり、万一の地震時に想定される基準を超えるのでやはり2mという線引きは大事です。
よく・・・「うちの家は2mで設計したけれど2.5mでもつぶれないよ」と言われる建設関係者がいらっしゃいますが、雪の重みにはつぶれないかもしれませんが、地震ではどうでしょう?2.5mで検討してますか?地震に対して安全かどうかは、やはり完全な線引きがされております。想定外では済まされません。
積雪時の事を考えて、棟換気がなくとも軒裏換気である程度確保するために多く付けられた換気口(黒)
バルコニーから見た雪原
2階の個室から見た桜の木と雪原
片貝の家の周囲は開けていて、この地域では最高のロケーションを得られる場所で有ったにも拘わらず、以前の家はそれを生かし切れなかったのが悔やまれていました。よって新しくつくる今回の家は、窓からの景観がプランの決定の最大要因です。
よって、SSプランの家にも拘わらず、Q値が2割ほど多い1.2となっております。これは窓がとーっても大きいためです。
ダイニングから見た越後の山並
家はトータル性能です。多少Q値が下がり燃費が増えようとも、この景観を生かさない設計は良い家とは言えないでしょうし、この地域で耐雪2mは当たり前、そして耐震等級2もあたりまえ・・・。
家の設計は、LCCMや断熱性能、換気性能だけではありません。その場所にあったトータルな性能がが最も大事なのです。
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