国認定 超高断熱Q値0.98W/m2K の家上棟 (美善の家)と五月の家
よく写真を見て頂くと、2階の床下にもう一層あるのが分ります。
そうですね。2階の床下収納です。だから1階が背が高いのです。
実は建て主さんからのご要望で、この地域は浸水の恐れが高いととのことで、床下収納はあてにしないで、2階の床下収納を造りたいとのご希望で収納が2階の床下にあります。
ではこの基礎が高い床下は何に使うのか・・・。それは床下暖房用と深夜の蓄熱層となります。蓄熱には、この高基礎のコンクリートの他、ペットボトルの水を使う予定です。そのペットボトルの量は400本で1.5×400=600L 4度×600=2400kcal=2kwhですね。ここにコンクリートの蓄熱を加えて約7kwhくらいを期待します。さてこの時のエアコンの出力は1台あたり3kwになり少し定格を超えますのでCOPは3.0程度。これに深夜割引で3.5×3=COP9の経済性は抜群です(厳寒期)。またCOPは3.5ですから0.4×3.5=1.4なので一次エネルギーからみた効率もなかなかです。
さてこの家を真冬に20度を維持するには概ね1.7Kw/hが必要なので4~5時間ほどは暖房機なしで20度を維持できます。つまり午前中限定蓄熱と考えればOKですね・・・。
次に・・・
「緑の家」の総決算といえる「五月町の家」です。
国認定のQ値こそ1.26ですが、その実質的なQ値は1.0相当。しかも前からご案内しているように、窓が大変多い窓の家です。
高い基礎、木の外壁、コンパクトな家と屋外物置、開放的なプランと窓、単純な換気設備。そして極めつけのヒートファクトリーと中水利用・・・。今の緑の家の旬な要素を全て詰め込みました。
その木の外壁が今週から貼り始められました。
こちらは東面。小さな窓がランダムに並ぶためと、エアコンが窓上にくるため庇は取りやめた。
まずステンの細い釘で水平に気を付けながら仮止めします(施工業者さんによりますが)。
本釘は錆と防止と10年後から抜けにくいように「どぶつけ亜鉛釘」です。先回の豊栄の家と違いこちらはプレーナー面を表にして使う逆使いです。
完成見学会は11月19日、20日で、今月の18日から建て主さんのDIYによる漆喰塗りが始まります。もしご興味あるかたはご連絡頂ければDIYの漆喰をお見せできると思います。
| 固定リンク
「超高断熱、無暖房、パッシブ、Q1、気密」カテゴリの記事
- 昨日は前先生と1日一緒でビック発見!その2(2016.08.04)
- 昨日は前先生と1日一緒でビック発見!(2016.08.03)
- 新潟の気候ではウッドサッシには注意が必要。その2(2016.02.05)
- 新潟の気候ではウッドサッシには注意が必要。その1(2016.02.01)
- 想定外は必ずあるので安全率 その1 壁内結露(2016.01.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント