基礎工事の注意点 3月11日以降
完成した床下の基礎内で空間線量をガイガーカウンターで測っている所。値は0.05μSv/hと平常時の線量 OK。
それを受け建設会社さんを通して
鉄筋加工屋さん→鉄筋卸→鉄筋メーカー
まで話が行き、調査報告書が出てきたので先ずは大変驚きました。
まず鉄筋とは上の写真のとおりコンクリートの中の骨の役目をする鉄の棒です。この棒の規格はJISによって強度や形状が定められております。
住宅で使う鉄筋はSD295A という材質が殆どで、これはリサイクル製品が多いようです。当事務所もリサイクルかバージンかは指定していないのでJISのリサイクル品が殆どだと思います。
リサイクル品とは、鉄のスクラップを電気炉などで溶融し再処理して鉄の棒をつくったものです。実はこのスクラップが大変危険だとわかりました。
このリサイクルの鉄筋を造っている新潟県内のある大手A社に電話すると、7月はまだわからないが、3月に7台(トラック)のスクラップ原料から自社基準(約0.15μSv/h以上)を超える放射線が測定されたのでそのトラックをつき返し、4月には2台、5月には2台、6月1台と放射性物質がついている鉄くずが新潟県内に運ばれて来ていたとの事です。
なんということでしょう。
牛肉だけではありませんでした。住宅に使う鉄筋やコンクリートまで放射性物質が混入されていようとは・・・。
この鉄筋メーカーはしっかりした対応ですので問題はまずないと思いますが、突き返されたスクラップは一体どこへ行ったのでしょう。鉄筋以外にもいくらでもリサイクル品は身の回りにあります。
また今回の現場では基礎のコンクリートについても、福島県やその県境に工場を持つB社のセメントを避け、C社のセメントを指定しました。
法律では放射性物質の破棄は禁止されてますが、再利用は何も規制が無いようなので被爆地から移動されているようです。
これを皆さんどう思いますか?このまま日本全土で国民全体でちょっとずつ被爆するか、被爆地に留めておくか?
セシウム牛肉問題だけではありません。知らぬまに被爆するのが放射線の恐ろしい特徴です。
これでもまだ安全と言い切れない原発を再開しますか?
PS ご指摘と忠告頂いた建て主様にはお礼と感謝申し上げます。
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