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2011年4月18日 (月)

優れた専門家ほど全体が見えない事も・・・かも

あるTV番組で「100ミリシーベルト以下の多少の放射線被爆ならかえって健康に良い。そんなに怖がらなくても良い。だからお母さんや保護者が過剰反応過ぎ」と言っていた専門家に、司会者が

「では、今すぐに貴方が福島第一原発敷地内に行って100ミリシーベルトまでならそこで従事しても良いですか?」

と聞いたところ

「直ぐ行っても良いですよ」

その後小声で

「勿論、放射線量計を所持してね」

だから・・・

だから・・・
一般の人は放射線計もないし重装備のマスクをしていないと言うことを理解していないですね。子供なんて遊びに夢中になれば普通のマスクから鼻の頭がでていてもお構いなしです。

優れた専門家ほど放射能影響の医学情報はよく知っているとおもいます。しかしそれは何時もある条件設定があって事です。だから線量計も所持しない、厳重なマスクもつけない、運動もし呼吸も多量にする一般の人の年間被爆限度は100ミリシーベルトの1/100の1ミリシーベルトなのですね。厳密に被曝量をコントロールできるから安全率がなくてもよい数値の100ミリシーベルトでもOKなのです。一般の人が目に見えない放射線や放射物質による内部被曝を意識的に防ぐことは無理なので、相当の安全性を見ているのです。それが悪いことだと思えませんし当然です。

どうして頭の良い専門家はこんな事がわからないのでしょうか?

実は建築でも同じで、特に基礎工事などは実際作業するのは人の手です。それも手袋していたり雨が降っていたりして作業環境は最悪の屋外。だからその施工誤差は±5mmはあたりまえです。それなのに構造のよく知っている専門家ほど5mmもない安全率ギリギリで構造設計をしようとするその机上の空論の危うさ。 
設計者に求められるのは全体を把握する力です。構造、温熱環境、意匠、機能、メンテナンス性そして施工条件などをトータル的にプロデュースしてこそ設計の責任者と言えるのです。ある専門分野だけでの建物判断は余り意味がない事です。

 

 

PS(原発関連です。水道水の制限が不正確でしたので削除します2011/04/19

実は原発事故発生以後の一ヶ月である数値が次々政府や自治体によって引き下げられました。箇条書きにすると

・年間被曝限度量(勧告)引き上げ検討:1mSv → 20mSv
・年間被曝限度量(勧告)引き上げ:1mSv → 子供10mSv
・緊急作業従事者の被曝限度引き上げ:100mSv → 250mSv
・水道水の放射性物質許容限度引き上げ:10Bq/L → 300Bq/L
・食品の放射性物質測定方法変更:流水で洗った後測定に変更
・放射線管理区域への指定(法律):基準値0.6μSv/hを超えても指定しない
 (病院などX線室などは赤い表示で立ち入りが制限されてますよね。あれです。  概ね 0.6μSv/hを超えている町は丸ごと管理区域になるはずです。)

普通何か事故があれば引き上げられる事の多い規制値が全く逆で全て緩められている・・・これは一体何が起きているのでしょうか?規制する立場の人がその事故の加害者に加担しているとなるとこのような事に・・・という事でしょうか?

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