三条 南四日町の現場 土台敷き
大きい家なので基礎工事も大きくなりますが、キッチリと区画割りされ適所に基礎梁でつながれていることがわかります。「緑の家」では全てのアンカーボルトの座金は54角(厚6mm)が指定ですが、間に合わなかったので耐震等級2の取得した家では殆ど使われない40角(4.5mm)で仮止めです。←こんな違いまでチェックするのが設計者で且つ正規の工事監理者だからです。座金の違いまで把握する第三者管理などないでしょう。
左が54角 厚6mmの物。右が普通の現場で使われる40角 厚4.5mm。これだけ大きさが違う。
何時もの木造軸組の許容応力度設計(所謂 グレー本)の中にはこのような記載があります。ここには引き抜き力が6.4KNを超えた場合はこの大きい座金を使わなければならないと決まってます(但し全ての箇所を計算によって確かめた場合はOK)。
座金一つでも大事な設計パーツです。
赤い矢印は地震時に引き抜きの力がかかる部分です。計算では20以上30KN(3トン)以下ですのでこのような長いパイプが計画されます。
また最近の基礎表面はこのまま終わりです。多少気泡がありますが耐力上影響はありません(勿論気泡はないほうがよい)。 このような立ち上がりが連続しない基礎は下の写真紫部分の基礎、配筋計画です。
得意のフラットスラブにはなりませんがこのように地中梁でしっかり区画されます。
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