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2011年1月12日 (水)

提言!LPガスをもっと安くすれば低炭素社会になるかも。

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最近事務所の給湯器が壊れたので新調しました。

購入したのはエコジョーズという潜熱※も熱交換するガス給湯器です。
実は低炭素社会のポイントである「無駄をなくす機器」から見ると、現在の人気商品エコキュートとガスの潜熱回収型瞬間湯沸器は全く同じ効率なのです。

びっくりでしょう!

※潜熱とは水蒸気の持つ熱です。所謂、水の気化熱が潜熱に相当します。この水の潜熱は非常に高いエネルギーを持ちます。それを回収するだけで効率が15%も上がる・・・そういえばオーブルデザインの緑の家では、潜熱回収熱交換型換気扇を使ってましたね。

_2出展:ガス石油給湯機器工業会

事務所は3階のためエコキュートを置く場所がなく、仮に4階の屋上においても配管工事、水圧の問題、そして極めつけはそんなにお湯を利用しないと言うことで、瞬間型のLPガス給湯器に軍配が上がります。

そんなにお湯を利用しない時にはエコで人気の貯湯型のエコキュートは無駄が多く生じ、結果は低炭素機器ではなくなります。

それは以前もご紹介しましたが改めておさらいです。

低炭素社会では何より無駄撲滅が大事です。無駄とは目的外に使われるエネルギーのこと(ロス)です。

例えば電気・・・
火力発電所では電気を作るのに石炭やガス、重油を燃やします。この燃えた熱を100とすると40くらいが電気のエネルギーになり、残り60は海や大気中に熱として捨てたり逃がしたりします。効率はたった4割=0.4です。更に火力発電所から家庭に届くまで電線でロスし最終的には37%=効率0.37のエネルギーしか運ばれてきません。だからこの電気をそのまま熱に再び戻す行為は最悪で、6割以上のエネルギーを無駄にする低炭素社会にはとっても悪い使い方です。例えばIHコンロ、ハロゲンヒーター、電子レンジ、電気コタツ、蓄熱暖房機等は効率0.37です。そこで国はその中で大きな消費電力機器の蓄熱暖房機を推進しないように電力会社に行政の指導を行っております。数年前まではもてはやされた深夜蓄熱型暖房機器は、新潟県では今や殆ど電力会社から推進される事はありません。

そこで推進されるのがヒートポンプを使ったエコキュートと同じヒートポンプを使った温水暖房です(当事務所はエアコン暖房ですが)。

このヒートポンプは電気を熱に替える機器ではなく電気を使ってモーターを動かし、熱を集める事のできる機器です。その効率は今やエコキュートでも年間平均効率が4を超えております。しかし注意しなければならないことは、これは機器の効率であって、エコキュートの効率ではありません。はて・・・。なに・・・それ!と思う方もいらっしゃると思いますので簡単に説明すると・・・

エコキュートは当然深夜から早朝にかけてお湯を沸かします。仮に水温10度から80度のお湯を500L を効率COP4で作ったとしましょう。お湯を使うのはその日の夜で、それまではお湯は冷め続けます。そして使うころには70度500Lになったとすると5.8KWh分熱が逃げたので、効率は4ではなく3.4になります。特にエコキュートを設置しているところは屋外が殆どで新潟県では季節風の直撃する建物の北や西側です。風が10m/sにもなると熱は更に多く逃げます。
ですのでエコキュートは屋内(暖房空間内)に置くことがよいのです。しかし屋内に設置スペースがなく殆どが仕方無く屋外設置となります。これでは逃げる熱がもったいないですね。緑の家の床下内にも設置できる横置きエコキュートが市販されてますが、これはコロナさんからの一機種で、それも機器の基本設計が6年くらい前のCOPが年間平均3以下の物です。
どのメーカーでもいいから床下設置できる最新のエコキュートを作ってくれないでしょうか?期待してます。

話はエコキュートばかりになりましたが、ようはお湯の使用量が少ないところで、熱をため置きした時に逃げる熱のほうが多い事務所ではエコキュートはあまり意味がないですね。

さてようやく本題です。

ガスによる潜熱回収型瞬間湯沸かし器の熱効率0.95に対し、

新潟県でのエコキュートの年間平均COP3.2として
ため置きによる熱損失0.8
とすると 
電気発電効率0.37*3.2*0.8=0.95

と全く同じ効率です。低炭素社会の理念である「無駄をなくす機器」から見るとエコキュートとガスの潜熱回収型瞬間湯沸かし器は全く同じ効率なのです。

この二つの機器の大きな違いはランニングコストで、
LPガスとエコキュートを比較するとイニシャルコストが1/3であってもランニングコストは3倍高いのでなかなかLPガスの給湯器は普及しません。そこがネックです。そこでこの価格差をもっと縮められるように国が先導すれば、エコキュートと同じように潜熱回収型ガス給湯器がもてはやされることで低炭素機器が加速するかもしれません。その理由は潜熱回収型ガス給湯器はとてもイニシャルコストが安いため、その浮いた予算で今もっとも注目の太陽熱給湯装置が設置するのです。そうすれば効率0.95+自然の太陽の熱でもっと、もっと、日本では低炭素生活が進むと思います。

最近注目の太陽熱利用機器はこちらの報道

災害に弱い都市ガス対し災害にも強いLPガスをもっと安価に供給できるようになってほしいです。多分石油由来のLPガスから天然ガスのような石油から精製しないガスへ転換が必要でしょう(液化に高いハードルがある)。何しろ日本のガスの埋蔵量だけはある程度期待できそうですよね。だからこそ増設簡単、移動可能なガス機器がもっと普及する事も必要ではないかと思います。

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