« 床下 エアコン 暖房 や床下循環で注意すること。 実体験編 | トップページ | 2010年 エアコンの選定の再補足 APFとCOP 除湿・加湿 その2 »

2010年6月14日 (月)

2010年 エアコンの選定の再補足 APFとCOP 除湿・加湿

2016.08月修正 緑字

2010.06.15加筆あり

Sdim8558今日の寺泊は、如何にも梅雨の空と空気の「質」です。そんな昨晩から冷房(除湿)スタートです。

Sdim8557

朝雨が降り日中は曇り空。海側のバルコニーに絡むツタの葉にはきれいな水玉が付いてます。

昨晩から拙宅では「冷房=ドライ」運転が始まりました。ここ数年はこんなに早く運転することは無いのですが、ご隠居(老犬)の体力がなく少しでも暑いと苦しがるので、今年は早めにエアコンをONし、家中カラッとドライ(冷房)運転です。そんな中いつものように月曜日は寺泊でお留守番で、このブログを書いてます。

拙宅のエアコンは5年くらい前の日立の機種で寸法フリーの最後の規定品だったので、今の最新機種と同じCOP約6.5くらいある超高率エアコンです。

Sdim8563


さて題名の件ですが、以前のブログでもわかるとおり

私がエアコンの機種の選定の時、冷房のCOPを全く気にしていない事や、APFを高く評価していないのは、

1.冷房時の実測COPは8以上ある事が多い。
2.APFは冷房運転期間が実際より相当長い。よってAPFは冷房時を過大評価。
3.冷房運転で消費するエネルギーは暖房時の1/10(新潟県)

の3点です。あっ・・・エアコンを暖房に使う前提です。

1は7年前の論文作成時時に実測を何度も何機種でも行ってきましたが、普通の機種(エコポイント品)であれば、冷房時のCOPは8を超えます。これは定格冷房時の条件が結構きつくそのような夏の条件は数日しか無いためです。逆に暖房時の条件は新潟県では甘く冬期は定格時の条件よりキツイ日が多いので、出来るだけ暖房定格時のCOPが高い方がよいのです(冷房は多少低くても良い)。
2はAPFの算出する期間が夏は外気がを超える6月2日から9月21日までとなってますが、実際「緑の家」でも一般の家でも冷房を考える期間はもっと少なくこの半分でしょう(多分7月10日~9月10日の暑い日)。
逆に暖房はAPF算定より多く10月10日~5月15日(APF算定では10月28日から4月14日)。

APF算定の条件には重大な落とし穴があります。

ですが、それが悪いわけではなく、正しくAPFを理解し利用すれば良いことです。
APFは、定格COPが実状に即していないという理由で、もう少し実状に沿った表記にするべく数年前にCOPに変わる指標として使われました。確かにそれまでのCOP表記よりは現実に近いですが、エアコンほど人や場所によって左右される家電はないでしょう。だからこの算定数値を鵜呑みにはできません。

実状との乖離問題として(「場所」は仕方ないとして)APFの算出する冷房期は「風」、暖房期間は「日射」が考慮されていない事です。風が数メートル吹くだけで夏の快適温度は大きく変わりますし、日射も大きな影響を与えます。特に多少温度が高い日でも風があればそう不快ではありません。風がない日は多くないので冷房運転が減ることは想像出来ます。
しかしAPFの算定ではこのような条件は考慮されず(私的にはされなくても良いと思う)暖房時と冷房時が大きな差のない重みになります。だから冷房と暖房が足されたAPFはあまり評価しないのです(HSPFは良い)。実際は暖房が我慢出来ずにより多く使い、冷房は風が吹けば体感温度が下がる考慮が無い条件であることでと、我慢出来る感覚があるので少なくなります。APFはその機種の大凡の特性程度と考えるべきでしょう。

さて、3と2の事があるので、年間の冷暖房の消費エネルギーを実測すると、新潟県では冷房の消費エネルギーは暖房の1/101/4(除湿も含む)くらいです。ですので、新潟県のエアコン選定の時は、「暖房時」のCOP(HSPFでも良い)がとっても重要で、「冷房時」のCOPは特に考えなくてOKです。

次に除湿や加湿ですが、

これからの季節はエアコンの「除湿運転」をしがちですが、高気密高断熱のように家中で空調出来れば「除湿」より「冷房」を2階付近で行う方が経済的です。冷房の方が効率高く除湿しますし経済的です。 狭い空間で「冷房」すると冷気が床に溜まりやすく、湿気を取る前に寒く感じとても不快ですから。
今後はエアコンの除湿運転はどんどん進化してますので除湿モードでも冷房時の効率と同じくらいで運転している機種もあるかもしれません。その時はまたご報告いたします。

それと出来る限り「再加熱除湿」は避けるべきです。除湿が必要とおもわれる環境には再熱除湿運転も止む得ません。
これは昔のように電気ヒーターで加熱はしませんが、折角の大きい熱交換機を1/3くらいは暖房として冷房運転するので、効率が確実に落ちます。この除湿を使うより、人に影響がないところで弱く冷房し除湿したほうが間違いなく効率、経済的に良い結果です。しかし顕熱の冷房負荷が少なすぎる「緑の家」では再熱除湿しないとRH(相対湿度)が65%如何にならない事もあります。

また加湿はエアコン本体で考えない方が良いでしょう。
ある特定のエアコンでは水補給無しの「加湿」が出来たりという附加機能がありますが、これは全く必要ありません。

冬の室内は乾燥するので、室内より湿気の少ない外気から湿気を奪い取って室内に送り込めるとある機種では宣伝がされていますが、湿気を吸収する「デシカント」を加熱するために先ほどと同じ「再加熱」されているので当然効率がおちます。特に昔はこの再加熱を電気ヒーターで行ってましたから、COPは最悪でした。そもそも、湿気は液体に「潜熱分」の熱が必ず必要ですから、普通に考えれば何らかのエネルギーが必要です。もし冬期に加湿したいなら、室内の温風が当たるところに「水盤」や「水槽」などのエアコンの温風で直接水を蒸発する方法が良いでしょう。この方がエアコンの高いCOPをそのまま潜熱(加湿)に使えます。

従ってエアコンに付属するデシカント除湿、加湿を採用するならその前に全熱熱交換換気システムを取り入れた方が良いでしょう。

そして最後にエアコンは汎用の壁掛けがベストです。
高級品にはダクトタイプのマルチエアコンやビルトン等がありますが、必ず高湿になるダクト内が10年間きれいであるはずがありません。それに比べ最近の壁掛け型は、自動カビ増殖防止運転があるので以前より格段にエアコン内部でカビの発生が少なくなりました。24時間で年中稼働する換気扇ダクト内ならまだしも、運転停止期間が数ヶ月ある空調のみのダクトはやはり衛生上の問題が起きます。

|

« 床下 エアコン 暖房 や床下循環で注意すること。 実体験編 | トップページ | 2010年 エアコンの選定の再補足 APFとCOP 除湿・加湿 その2 »

空調・エアコン 薪ストーブ等」カテゴリの記事

コメント

 梅雨の第一波が来ましたね。我が家の桧の床も少し隙間が詰まってきました。今年の梅雨は集中豪雨(ゲリラ豪雨)がないと
いいですね。

投稿: poruko | 2010年6月15日 (火) 10時42分

poruko様
お久しぶりです。いつもありがとうございます。
急に空気が変わりましたよね。
>ゲリラ
おっしゃるとおりですね。なんか今年はゲリラ豪雨はなく、小雨なんだけれど、カラッと晴れもしないそんな気がします。
>ヒノキの床
そうなんですよね。床のヒノキは梅雨時に伸びて隙間がなくなるのですね。拙宅はトイレしかヒノキ床でないのでいつも見過ごしてます。

投稿: オーブルの浅間です。 | 2010年6月15日 (火) 15時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 床下 エアコン 暖房 や床下循環で注意すること。 実体験編 | トップページ | 2010年 エアコンの選定の再補足 APFとCOP 除湿・加湿 その2 »