新潟の家 24時間換気システム 排気換気扇の悩み・・・。
当事務所の24時間換気方式は2通りありSプランが第一種セパレート換気システム。SSプランが第一種セパレート換気システム(熱交換付)である。違いは熱交換があるか?ないか?だけ。そもそも第一種とは、排気と給気の両方に電気を使うプロペラが入っている換気のこと。また、セパレート換気とは各寝室それぞれに換気扇があり個別に運転している換気システムのこと。このシステムの採用はかれこれ15年以上前になる。当時新大の建築学科の研究室で換気についていろいろ実験をして頂いた。このとき一番安価でどんな条件でも効率が良かったのが、この換気システム。
さて悩みとは・・・。最近「排気」換気扇にフィルター付が販売されている。私としてはこれを採用したいと思うのであるが、1つの問題で躊躇している。本来排気換気扇にフィルターは不要である。なぜフィルターがある排気用換気扇があるかというと、プロペラのお掃除をしなくとも良いからである。プロペラは10年くらい経つと埃が着き、効率が落ちる。ほっておくと機器の寿命を縮めることにもなる。だから7年から8年ぐらいでお掃除するが、結構面倒。そこでフィルター付が発売された。
しかしフィルターがあるということは、フィルターのお掃除を必ず一年に一回は必要とすること。エアコンのフィルターもお掃除することが重要であるが、あまりしていないご家庭だってある。エアコンはフィルターを掃除しなくても効率が落ちるだけであるが(これも問題だが)、排気換気扇は目詰まりしたら換気が不十分で健康や家自体に悪影響を及ぼす場合がある。そこでお掃除が数年間は必要ないフィルターなしのほうが良い気もする。
・・・悩むところ・・・(フィルターがある機種はやはり価格が少し高いが、それでも4台で+6000円であるのでまあ良しとする)。
さて、先月ある「緑の家」の24時間給気用換気扇が全てがおかしくなりました。7台とも全てです。築6年であるということは6年間動き続けておかしくなったかと思ったら、実は1年以上前からうるさかったので止めたとの事です。実運転は5年くらいでしょうか?あまりにも短く全てだったので、こちらの故障の原因をメーカー工場の品質保証部で確認して頂いたところ「経年劣化による寿命」という報告書が来ました。24時間換気扇で販売しているのに5年で寿命???納得はできませんが、担当者のせいではないですからここは抑えて一応電話を切ります。
そういうこともあり換気扇機種を再考しようと考えてます(ここ数年間の使用機種はこのメーカーではありません)。しかし最近の今使っているメーカーの同じような機種にはシールには「標準使用期間13年」とあるのにこの短さ・・・残念・・・です。某大手換気扇メーカーさんがんばって下さい!!
| 固定リンク
「家の論評、業界裏話」カテゴリの記事
- 仮説 白アリの地中の移動手段は根っこ!(2016.09.02)
- もう少し紹介を 建築学会論文より(2016.09.05)
- 新潟は異常湿度? 学会論文から(2016.08.18)
- エアコンの除湿量と快適性 学会論文からその2(2016.08.07)
- 大手ハウスメーカーの社会的責任2(2016.07.07)
コメント