「緑の家」が目指すものは?その1
お気づきかも知れないが、当事務所のホームページには、意外と「地球温暖化防止」又はそのための「エコ」という言葉が少ない。(実は載せたくないと思っているのだろう)冷静に考えると「緑の家」の目標は、「将来を見据えた家」と「希望が育まれる家」なのかも知れない。まるで言葉遊びのような地球温暖化防止とか見かけのエコに惑わされないということ。
まず何が希望か?
当HPにも少し説明があるが、無垢の自然材を無塗装で使うことをお勧めしている。これは肌触り、香りが勿論よい安らぎを与えるのでるが、もうひとつ大きな効果がある。それはものを大事に使う心を育むということ。偉そうに聞こえるがそうなのである。
無塗装の木は、少し荒く使うとすぐに傷がつく。そして汚れる。だから自然とやさしく家を扱おうとする。神経質になって綺麗にしようというのではない。あくまでも「気遣う」のである。
お住まいになっている所へ訪問させて頂くと、小さなお子様がいらっしゃれば床や壁は汚れていることも多い。しかし汚れとは逆に皆さん木(家)を愛していらっしゃることが肌身でわかる。木に傷がつくと親は「悲しい」ことになるが、それを子供は察して今度はなるべく気をつけようとする。その子が遊びに行くご近所のお家では、普通の硬いフローリングなのであるが、そんなとこでも気をつけようとするのである。乱暴に扱えばすぐに破壊される木。身の回りの環境のほとんどが実はそうである。地球上で食物連鎖のトップに立つ生物だからこそ、乱暴物であってはならない。乱暴に扱えばすぐに人にやさしい(人に都合のよい)自然はなくなる。そんなことを、傷つきやすい「緑の家」で感じ取っているのではないだろうか?このような環境で育った子供たちはきっと自分以外の他のものに気を使うことができるはず。そんな子供たちがつくる将来はより住みやすい社会になるのではないだろうか?という希望である。
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