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2008年9月 5日 (金)

IHコンロとガスコンロ。どっちが水蒸気が多くでるの?答えは大体同じくらい。

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赤字は2008年11月8日に加筆、訂正

最近は、2軒に1軒の割合でIHコンロを計画する。ご存知のとおり、IHコンロは、電気を熱にしてなべを温めるのではなく、電磁波としてなべ本体の金属原子を振るわせ温める(なべ型電子レンジと思えばよい)。だから炎はないし、コンロ自体に熱は発生しない。一方昔からなじみのあるガスコンロは、ガスを燃焼し炎としてなべに熱を与える。無論ガスが燃焼すると水蒸気と二酸化炭素とその他微量のガスが発生する。IHは電磁波なので何も発生しない。だからガスコンロで調理するとIHで調理した時と比べ、水蒸気の発生が多くなるとずーと思い込んできた。

ところが今日、日本空気調和衛生工学会の2008年NO.138の技術論文(第三者によって審査された論文)には、IH料理の方がガス料理で行った時よりトータルで水蒸気が多いという結果があった。両方とも同じ料理で・・・。つまりガス料理は、ガス自体の燃焼による水蒸気発生があっても、料理からは水蒸気の発生が少なくなって、トータルでもIHの方が料理作業における水蒸気発生量が多くなるらしい(代表料理3種)。一日のメニュウであってもほぼ同じくらいか少なくなる(グリル構造が違うが・・・)。

凄い結果!!。

当事務所では、好んでIHコンロをお奨めした事は今までない。しかしIHコンロのメリットは?と聞かれた時には、1.掃除が楽 2.空気を汚さない 3.安全性がガスより少し高い と答えてきた。その2.空気を汚さないということが半分当てはまらなくなった。空気を汚さないという事は、燃焼がないので酸素を使わないということと、水蒸気と二酸化炭素を出さないということで説明してきた。水蒸気は料理からたくさん出るのですね。なぜガスで料理した時よりかなりたくさん出るという事は、書かれてなかった(と思う)。

この論文発表者は、ガス会社勤務の方であるので、もしかしたらガスが有利な条件が入っているのかもとも考えたが、査読された論文なので(査読はされいない論文でした)そう大きな偏る条件はないと思う。恩師の先生に伺って見ると、「ガスが有利という条件はないと考えるが、論文に記述でははっきりとしていない部分が多すぎる」とのこと。

また、グラフには一次エネルギー消費というグラフもある。一次エネルギーとは、元になったエネルギーのこと。ガスであれば、直接化石採掘エネルギーなのでこのまま。電気は、火力発電所や原発から作られるので、そこに投入されたエネルギーで換算。例えば火力発電なら、重油を燃焼させ電気を作る効率が0.45。送電ロスが0.05で合わせて0.4という効率で換算しなければならない。一次エネルギーの比較でも、ガスが少なく効率が良い。こちらは少し前から業界では良く知られた話である。

昨日の常識は今日の非常識という言葉がちらついた。研究者は面白いでしょうね。下の表と図は上の論文から出展。実はこの図3がガスの燃焼時の水蒸気が入っているかどうかが明記されていない。このため図3は鵜呑みにできない。

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コメント

IHコンロは熱い夏にそうめんを茹でる
時と天ぷらには最高です。沸騰するまでの時間もガスより早いようです。
 危ないかもしれないけどコンロとなべの間に新聞を敷いて揚げ物をすると汚れません。そうめん茹ではアルマイト製の昔ながらの大容量の軽いなべは使えないのがつらい所ですが。
 IHの場合、専用なべであればなべ底全体が加熱するのでまるで地獄の釜のような豪快な沸騰が見られます。
 発生する水蒸気ですが実験によるとIHの場合スパゲッティーを茹でる時に特に多く水蒸気が発生しているようですね。スパゲッティーを茹でるときにあまり鍋蓋をする人はいないので鍋にふたをしな料理の場合はその地獄の釜のような豪快な沸騰さ加減から水蒸気発生量が増えるのではないかな。
 また普通に換気扇を回して実験した場合、IH方式のコンロはコンロ周辺が無駄に加熱されないためコンロ周辺から上昇気流が発生しませんので水蒸気がうまく換気扇まで揚がらず水蒸気の排出がうまくいかないことも考えられます。どのような条件で発生した水蒸気を計測したのか興味深い実験ですね。
 IHコンロはグリルが頂けないですね。グリルだけガスでアフターバーナー付(秋刀魚の焼くにおいもアフターバーナーで焼ききるため、におわない)両面焼きコンロ搭載のハイブリッドの物は出ないかな。*そういえばガスコンロでも両面焼き+アフターバーナーのものはなかったような)

投稿: | 2008年9月 6日 (土) 22時22分

ようやく返信コメントを投稿できます。先週恩師である新潟大学の教授にこの論文を見て頂きました。するとやっぱりガスの燃焼時の水蒸気量の明記がされていないデータが多く、わかりにくさがあるとことです。と言うことは上コメントにあるとおり、蓋があったりなかったり、とかグリルがIHの場合は、水ありでガスの場合は水なしだったりすることで同一の比較ではなかったりしております。ちなみに発生した水蒸気量は、元の素材の重量を正確に測り、完成時とのその差が水が水蒸気になったとしているようです。

投稿: 管理 浅間 | 2008年11月11日 (火) 10時39分

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