ビニールクロスは・・・匂う。
昨日、近所の整形外科に行ってきた。2ヶ月ほど前から寝ちがいが原因で首筋がはり、痛い。特に寝ている時に首筋が張る痛みで目がさめる。よくなるとほっといたが、完治しないのでついに診察を受けた。結果はやはり原因は特になく、運動不足と柔軟体操不足という感じ。
この医院はある大手メーカーが一年ほど前に建築した。外部はタイルや塗り壁でとても立派なのだが、内部はほとんどビニールクロス壁、天井とビニール床。だから内部に入った瞬間、医院臭いと言うよりは、ビニールクロスの可塑剤※の匂い。久しぶりに新築臭を感じた。(皆さんが感じる新築臭はほとんどこの可塑剤の匂い)やはりビニールクロスは所詮ビニール臭が強い。外観にたくさんのお金をかけるなら、中にいる患者、スタッフ、ご自身のためにビニールクロスは最小限度に留めたほうがよかったと思う。がしかし、医院にとって外観は重要でステイタスなのだろう。
※ビニールクロスは塩化ビニールが基材になっている。塩化ビニールそのものは非常に硬い物質。これを柔らかくするために可塑剤を使う。この可塑剤が揮発性物質なので、ビニールクロスが柔らかい間(10年くらい)は可塑剤の匂いがする。そして可塑剤が匂わなくなったころ、つまりビニールが硬くなった頃、剥がれやすくなる。これがいやでオーブルデザインではエマルションペイントを使う。価格はビニールクロスの1.5倍するのですが、10年もあの可塑剤の匂いをかかなくて済む。
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